記事紹介: 卓球王国 卓球界に衝撃。パリ五輪金メダリストの樊振東と陳夢、世界ランキングから離脱を発表
https://world-tt.com/blog/news/archives/236902
2024.12.27
樊振東と陳夢は今回の世界ランキングからの離脱について、WTTから発表された、大会を棄権した場合の新たな罰則規定が大きな要因になったと述べている。WTTの本戦に出場するシード選手が、期限後に大会を棄権した場合、これまでと2倍の罰金が課せられ、その週に行われるクラブでの試合やエキシビションマッチなどには出場できない。罰金額は世界ランキング1〜10位の選手の場合、5000ドル(約79万円)、11〜20位が2500ドル(約39万円)となる。
このニュースに対する専門家のコメント
https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/itojota/comments/94b8866d-c8de-45fb-a654-1ca4ccee6be4
世界ランキングから離脱した2人は、いずれもとんでもなく強いので、実は本人たちは他の選手たちほどには困らない。困るのは他の選手たちである。卓球に限らず、トーナメント戦では、強い選手どうしが早い回で当たらないように、畑に種を撒く(seed)ように離して配置、つまり「シード」するのが普通である。これによって、試合結果の順位が、概ね実力順となるからだ。実力トップ2が1回戦で当たったらそのトーナメント戦の信頼度は地に落ちる。今回離脱を発表した樊振東と陳夢は誰が見ても明らかに強いが、世界ランキングという客観的な指標がない以上、シードするわけにはいかない。そうなるとどこに入るかは完全な抽選となり、他の選手たちにとって地雷状態となる。結果、トップ2どうしが1回戦で対戦という異常事態もあり得、それを知った上での強い抗議の意思を示したということだろう。
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