大会運営 失敗/トラブル集
はじめに
目的は、過去の失敗事例を共有することによる再発防止と、未来の大会の改善。
失敗をした個人や団体をあげつらうこと、責任の追求、晒し目的ではない。
失敗学 の考え方を参考にしている。原因究明と責任追求を分離 私の記憶を頼りに集めているので、私が関わった大会(特にウメブラ)が多め。
GENESIS 4でのルール設定ミス。ふっとび率が0.9に設定されてしまったまま、Top 8の敗者側の2試合が行われてしまった。
その試合に負けてしまった2人には参加費と旅費が返金されたらしい
ゲームのルールに関する大会規定で言うと、日本の大会で使われる オフ大会 共通ルールには、以下のような文言があり、ゲームのルールの設定、確認の義務がプレイヤー側にあることが明記されている。 再試合条項:試合の際、お互いの選手がルールを誤っていたことを認識せずに試合をしてしまい、試合後に間違いに気がついた場合、再試合は行われない。
選手側の責任にしてるのはどうなんだという気持ちもあるが、100台以上のゲーム機の設定を全部管理するのは厳しいのでこうせざるをえないという感じ
参加者側ができる対策として、試合前に参加者自身がゲーム内のルールを確認する。特に、今からプレイする台(ゲーム機)が、その日初めてプレイされるもののときは入念におこなう。
参加者へのメール送信をBCCで送らず、メールアドレスが別の参加者に見えてしまう形で送信してしまった
まず大前提として、メールという連絡手段が微妙なので、極力使いたくない気持ちがある。TwitterのDM等で済ませたい。
今時アクティブにメールをチェックしてる人は少ない。若い人だと特に。
それでも一斉送信とかでメールを使いたいときは慎重に。と言っても2人でダブルチェックするくらいしかいい対策が思いつかないけど…
何はともあれ、メールというツールはその古さも相まって、見かけよりも扱いが難しいので、慎重に。
総当り 順位伝えミス
背景として、それまで紙を使って総当りを行っていたが、この大会で初めてsmashggを使った。smashgg上での順位決定方法と、従来の順位決定方法が異なったため、伝達ミスが起きた。 トーナメントツールと紙を併用する場合、原則としてトーナメントツールが正しい情報(source of truth) であることを心に留めて、複雑または重要な場面ではトーナメントツールを参照する
複雑または重要な場面。予選順位決定、予選通過後のプールの割り当て先、次のプールの開始時間など
対戦相手の取り違え
紙で進行しているときに、対戦結果の記入ミスで起こりがち。特にダブルイリミネーション形式で勝者側で負けたプレイヤーを敗者側に移す時にミスが起きやすい。
スマホなどでその場で入力が可能なトーナメント進行ツール(smashgg)であれば、まずツールに入力してそれを紙に移すような形にするとミスが起きにくい
また、対戦前にスタッフが対戦プレイヤー2人と紙を見ながら確認してもらうのもいい。
startgg上に同一プレイヤーが2人いる
sosuke選手の例。プール6 とプール20にそれぞれsosuke選手がいる。リンクをたどるとどちらも同じstartggのアカウントであることがわかる この他にも少なくとも2人いた
このとき運営は、若いプール(プール6)のほうを生かし、片方のプール(プール20)のほうをDQにした。
原因と対策:
原因: わからん
対策: むずい。APIで大会参加者一覧を取得して重複がないかチェックする、くらいしかない。
事前に大会ルールに「重複があった場合は若い方を優先する」と書いておけばトラブルは減るかも