赤いシリウス
シリウスが赤い時代があった?
紀元前1000年〜紀元後200年くらい
ブッダ、イエスが生きている時代
神武天皇〜仲哀天皇
中国の詩「天狼が夜血を流す」
天狼=シリウス(おおいぬ座α星)
シリウスが赤くなる時期がまた来るかもしれない
『星の古記録』(斉藤国治著 岩波新書)によると,古くは紀元前700年頃のバビロンの粘土板に,シリウスが赤かったと伝える記録があるらしい。古代ローマ時代になると,イエス・キリストと同世代を生きたローマの哲学者で,著書『人生の短さについて』で知られるセネカなど,多数の人物がシリウスを赤い星と書き残しているそうだ。そして,そのとどめが,天動説で有名なプトレマイオス(トレミー)が,その大著『アルマゲスト』にて,シリウスを「明るい赤みがかった星」と紹介していることらしい。これが西暦150年前後の話。
また,野尻抱影氏によると,中国にも「天狼が夜血を流す」という詩があるようだが,問題になっている紀元前後,その中国でも,司馬遷による『史記』巻二十七の天官書の方では,シリウスは白さを太白(金星)と比べる星らしい。統括すると,だいたい紀元前1000年~紀元後200年くらいが「シリウスが赤い」と書かれていた時代となるが,その時代の文献でも白いと書かれているものもある,ということだろう。
https://mirahouse.jp/drop/seishu/red_sirius.html
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