女性を型どった土偶は必ず破壊されている
女性を型どった土偶は必ず破壊されていることの意味
縄文人には「女は破壊されるもの」という意識がある
縄文人は「悟り」の過程を知っている
縄文人は神の正体を知っている
それに対してワクムスビは男神であるので、殺害されて、穀類として再生されるというプロセスが省かれ、ただ頭から蚕と桑が、へそから五穀が生まれと記述されているのではないだろうか。よってむしろこの違いは、女神は豊穣さをもたらす為には、必ず殺されなければならない事を逆に暗示しているようにも私には思える。
それは民族・神話学者の大林太良や、吉田敦彦が、「豊穣さを表す女性を型どった土偶は必ず破壊されており、その破片を統合してもそれだけでは全体を再生できないようになっているが、これは意図的に復元できないようにしているのである」という指摘とも符合しているように思われる。