全体主義の起源
ハンナ・アーレント
著
全体主義と闘うためには、ただひとつのことを理解 せよ、とハンナ・アーレントはいう。それは〈全体主義は自由に対するもっとも根源的な否定〉と言うことだ。ただ し、自由の否定は、あらゆる暴政に通底する。つまり、地球上のどのようなところでも、暴政が片鱗としてでも見受けられるようなところには、全体主義の運動 が胚胎し、アーレントが言うように、非全体主義的社会に不可避的に存在する全体主義の〈遡及力〉を否定することができないのだ。
https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/140718_totalitarianism.html