情報発信の方針
ここでは、私がハンドルネーム・本名を問わずwebなどを通じて発信している情報について、その方針を記します。
(草稿:2020/02/11)
[方針]
自分の知識が未熟であることを自覚しつつも、情報の精度を含めて発信する
私は植物以外にもいくつかの生物の分類や生態をかじってきましたが、どれも中途半端なまま今に至っています。かろうじて細々とでも勉強を続けてきて、なおかつ市販の図鑑が普及し分類学が進んでいることから学習が容易であったため、維管束植物(特に被子植物の草本類)を公私ともに自らの専門として発信をしてきています。
かつて一度アカデミアに身を置いていた時期に、私自身の分類学的素養を揶揄されることが多々ありました。もちろん自分が勉強不足であったことはわかっています(今ですらそうだと思う)。しかしそれ以来、私は自らのことをナチュラリストと呼ぶことが怖くなり、webという誰からも見られる場所でそうした情報を発信することも、そうしたコミュニティにも(情報収集には使っていますが)発信を積極的にしてきませんでした。
しかし、近年のオープンサイエンスや市民科学の発展に伴い、アマチュア自然愛好家とプロの研究者の垣根はとても低いものとなりました。私自身も、いちアマチュアとして数年かけて再起を図り、また全国各地の自然愛好家との人脈を作っていく中で、かつて挫折したこの界隈に戻る気力を取り戻せるようになってきました。 また、私は持病と長らく付き合い続けていますし、先日突発的な脳疾患を患いかけたりしたことで、まだ先のことと思っていた自分の死というものを強く意識するようになりました。限られた人生の中で、恥を晒すことに拘泥してしまうことによってデータを死蔵してしまうリスクは、出来る限り避けなければならないと考えました。
したがって、私が著作権を持つ自然史情報に関しては、データの精度と根拠を示しつつ、出来る限り多くのデータをオープンにしていくことを方針としています(クリエイティブ・コモンズのどれを使うかについては、後日追記します)。
この方針に合致するwebシステムとして、iNaturalistを私は使用しています。なぜならば、主に以下の理由によります。 システムの開発がオープンソースであるとともに、キュレーター権限を与えられたユーザーが運営に参加できること。
生物種の同定をユーザーどうしでチェックし合う仕組みが構築されており、相互チェックが済んだデータが国際機関GBIFに転送されて研究用途にも活用できるようになること。これは、万が一iNaturalistが潰れた場合であっても、GBIFデータとして保管が担保されていることも意味する。 現状、最も国際的に普及していること。
もちろん研究者の立場として、まとまったデータは論文として公表することを目指していますが、日々の観察記録と過去の写真整理をiNatでおこない、自分が生きてきた中で出会った植物やさまざまな生物の記録を、いつか誰かの役に立つようにしておきたい、今はそう願っています。
ー言いたい人には言わせておけばいい。今に見てろって、熱くなれるから。ー
その他の情報発信に関しても、後日追記します。