身体の発育と発達
日本アスレティックトレーニング学会誌 / 4 巻 (2018) 1 号 3-10
飯田 悠佳子
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人間の体の成長と機能の発達の進行は常に一致しているわけではなく、体の部分、器官、体の健康の要素の異なるテンポやパターンに依存しています。 若年アスリートの指導および/または支援の際には、トレーニング効率の考慮に加えて、若年アスリートの身体的発達および成長および発達過程を考慮して、十分に発達していない部分の過負荷を回避することも重要です。 若い頃に さらに、若年アスリートにおける身体的成長および発達の速度およびテンポは人によって異なるので、すべてのアスリートを一様に扱うコーチングおよび/またはサポートプログラムを避けることが望ましい。 言い換えれば、この記事では、慢性的な年齢を超えた生物学的成熟の特権を考慮することがより有益であると主張している。
引用
形態的な変化を成長(growth)、機能的な変化を発達(development)、これらを合わせて”発育”(growth and development)と表す。p3
運動器の発育
骨の長さの発育は骨の量的な発育に先行するとされており、骨量は骨長すなわち身長発育のピークに数ヶ月遅れて発育ピークを迎える。p5
乳幼児期の運動発達
新生児に関する最近の研究知見では、運動発達は反射から始まるのではなく、胎児期から新生児期にかけてみられる自発的運動に始まり、そこに反射が加わり、随意運動へと変化していくとの指摘もなされている。