着地衝撃における計測とシミュレーション
宮地 力
計測と制御:31 巻 (1992) 3 号 p. 425-429
ランニングの着地時に足にかかる力は体重の3-4倍
作用時間は10-30ms
ジョギングなど低速の場合では踵着地がほとんど
本当にそうなの?junkaneko.icon
着地時の身体運動は、膝と足首の屈伸運動が主である。
この視点でモデル化し、シミュレーションしているが、股関節を無視してしまう(ランニングでは大臀筋の役割が
大きいのに)のは問題であるし、上半身の運動も考慮に入れるべき。しかも屈伸には回旋が伴うので、単純なモデルでは見落とすことが多い。junkaneko.icon
この論文では裸足の場合もシューズの場合も、同じスピード、同じ感覚で走って着地衝撃(床反力Z成分)と足首の加速度を計測しているが、出てくる値はほぼ同じ。
裸足のように大きな衝撃を受けやすい時にはその衝撃が小さくなるように、また、シューズなどで衝撃が緩和される時には、身体の運動で衝撃を緩和しすぎないように変化していると考えられる。
シューズに合わせて人間の動きが無意識に変化してしまう。
調節系の存在
人間の調節系はどのようなセンサにより衝撃を感じとっているのであろうか。
足裏や膝の圧力センサーのことを挙げているが、それはフィードバック回路であり、裸足になった途端に接地が変わるように、フィードフォワード回路が存在する。知覚?、視覚?junkaneko.icon