姿勢保持の神経機構
#姿勢
https://www.medicalpress.co.jp/backnumbers/24-01/
理学療法 24(1) 2007年/1月 p98-107
中塘二三夫
電子データは無く、所有する雑誌のみ。
前文
人間の姿勢保持に関与する神経機構は中枢神経系と末梢神経系に分類され、大脳皮質は①外界からの情報を感知し(知覚)、②その情報を処理し(高次の統合)、③行動の命令を送る(随意運動)
姿勢保持は、姿勢反射によって無意識的にフィードバック調節とフィードフォワード調節によって行われ、神経機構に異常がある場合には種々の障害が現れる。
フィードバック調節
姿勢や頭・体幹の傾きを内耳の三半規管や耳石器を経て、また頸部や体幹四肢の筋、あるいは腱の緊張状態がインパルスとなって求心性の知覚神経を伝わり、反射中枢を介して筋緊張を調節
フィードフォワード調節
姿勢や頭・体幹の傾きを予め予見できる場合に、姿勢保持に関与する筋あるいは腱の緊張が前もって調整される
姿勢反射の中枢
脊髄、脳幹、大脳皮質
バランス
立ち直り反応
平衡反応
保護伸展
反応運動と反射運動
反応:知覚神経→間脳→大脳皮質→運動神経→脊髄→運動神経→筋
反射:知覚神経→間脳→脊髄→運動神経→筋
立位と座位の調節
立位
抗重力筋
ヒラメ筋、脊柱起立筋など
外乱による重心移動を戻す機構
伸張反射、交差性伸展反射、緊張性迷路反射、緊張性頸反射、種々の立ち直り反射など
下腿の拮抗筋による関節固定