外反母趾診療ガイドライン2014
日本整形外科学会
日本足の外科学会
病因・病態・診断
外反母趾とは母趾MTP関節で母趾が外反した変形でHV角20度以上
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課題は外反母趾の原因の検索、足部X線の撮影方法の確立、外反母趾の診断基準の作成
疫学
男性に比べて女性に多い。Grade B
外反母趾は裸足生活者に比べ靴を履いている人に多く発症する。履く靴の種類、時間によって外反母趾の発症率に差がある。Grade B
先細のハイヒール靴は外反母趾の発症原因となる。Grade B
先天性の外反母趾は存在する。Grade A
家族内発症はある。Grade B
外反母趾は加齢とともに進行する Grade C
足長が18cmまでは男女差なし、20cmを超える頃に女子の方が多くなる。小学校高学年くらい。
男性:50-60代で増加
女性:40-50代、60-70代で増加
保存療法
靴指導は除痛効果程度。
ハイヒールはダメ
小児期からの靴指導が大切
母趾モビライゼーション、マニュピレーションは除痛効果あり。
予後
亜脱臼の見られる思春期の外反母趾を放置すると、約半数は変形が進行する。
小児期の片側の外反母趾は、成長とともに進行して両側性になることが多い。
成人の症候性の外反母趾を放置すると、症状は改善しない