ペイントツールの歴史
知らなかったので調べるhashrock.icon
記載年は初版の公開年
1980~
https://gyazo.com/bc7a287d1b57d3a04cc02edd0061c984
この時点でかなり完成されていることに驚く
PC Paint(1984)
https://gyazo.com/5cd38a2c218c726b828893f7fbc81b70
マウスにバンドルするツールとしてIBM PC向けに作られた
UIはかなりMacPaintに寄せた模様
PC Paintbrush(1984)
後にMS Paintになる。開発はZSoft Corp.
PC Paint, MacPaintに対抗する形で作られたらしい
Z's STAFF(1985)
X68k, PC-98など
国内勢。この時期の国内勢は機能的に先行しているところも見られる。ゲーム開発需要があったのかもしれない。
ダ・ビンチ(1985)
PC-88用グラフィックツール
LALF(1987)
PC-88用グラフィックツール
Photoshop(1989)
ミシガン大学の学生だったKnoll兄弟作。当時DTPシステムの会社だったAdobeがライセンスを取得
https://www.youtube.com/watch?v=z5CyX5NEnzk
レイヤーが導入されるのはVer3.0(1994)
1990~
Corel Painter(1991)
開発元はFractal Design社。一部スタッフはArtRageにも関わっているらしい
油彩や水彩など当時から表現力は抜きん出ておりファンが多い
Corel Paint Shop Pro(1992)
Photoshopの競合
GIMP(1996)
おなじみLinux向け画像編集ツール。
GTKはGIMPのために作られたらしい
Pixia(1998)
当時珍しかったフリーのペイントツール
まだ更新されている
2000~
openCanvas(2000)
わんぱくペイントという前身がある
初期版はフリーウェア、後有償化
開発は(株)PGN。この作者は他にも大量にペイントツールを作っている。
作者がどの程度関与していたかをまとめている
Creature House Expression(2000)
ベクターベースのペイントツールだが、強力なイメージブラシを使うことができた
Microsoftに買収され別物に(跡形もなくなった)
Paint.NET(2004)
Krita(2005)
オフィススイートKOfficeの一員だったらしい
初っ端から揉めててすごい
mdiapp(2006)
開発者はopenCanvas, FireAlpacaと共通
SAI for Windows(2008)
前身ツールは1996年開発(X68k向け)
性能と描き味が追求されたペイントツールで、スムーズな水彩ブラシが話題になった
フルスクラッチ開発のSAI2が地道に開発されていてbeta公開されている。そろそろ10年たちそう
ILLUST STUDIO(2009-2010)
FireAlpaca(2011)
ペイント関連の技術書も執筆していて参考になる
2010~
ibisPaint(2011)
Procreate(2011)
CLIP STUDIO PAINT(2012)
プロトタイプ版の名称はCLIP PAINT Lab
独自開発の「TRIGLAVエンジン」を採用
2020~
他不明
AzPainter(不明)
Windows向けツールとして有名だったはずだが現在Linux版のみ公開されている
OSS(GPL3)
OekakiBBS, PaintBBS, しぃペインター
クローン版がある
pictbear(不明)
Fenrir製。これも昔のWindowsの有力ツールだったはずだが初出を見つけられず
他知らなかったこと
Computer Art Technology Consortium
ペイントツールベンダ同士のコンソーシアムがある(SYSTEMAXの人が代表)