緊急地震速報チャイムの誕生秘話
ここでは、私が「音の福祉工学」の研究に取組むことになった理由について触れ、一飛びして「地震警報の音」ができるまでの経緯を述べたい。 (略)
最終的に純音楽の代表作の一つである交響曲「シンフォニア・タプカーラ」(初版 1955)の第三楽章Vivaceを利用することにした。タプカーラとはアイヌ語で「立って踊る」という意味であり、アイヌの風習がモチーフとなっている。Vivaceとはイタリア語で「速く、生き生きと」の意である。この冒頭部を採用したのは、その和音が“適度な緊張感”と“インパクト”を持っていると感じたからである。