演劇の骨
《自分がテーマの言葉を選んだ意味合い》
演劇はステータスの問題だと、以前和田さんがオーストラリアの演劇人から聞いた。そんなに端的に明確に演劇が果たすべき機能を答えれることを聞いて驚いた。
また以前、福田義之さんが演劇大学の中で単発の戯曲講座をした時には「葛藤」が演劇で必要な要素だ。として90分の講座を行い、戯曲の中にどのような葛藤が含まれているかを話してくれた。
そして、昨年の唐十郎特集の時に、声で観る演劇の発表の後の振り返りの時間で和田さんから「xxのシーンでの語りかけ、あそこはステータスの展開が起こっているところじゃないかな。そうすると、もっと語りかけの方法があってもよいのでは」ということを聞いた。
今回、「骨」というキーワードを聞いた時に、たしかに。と思ったし、そのことは、演劇を作る上での、演劇が成り立つ上での必要な項目は何か。ということを感じ取れる内容になったら良いと思う。
ある人にとっては明確な意見言葉であったり、関係性、ステータス、観客へのイメージの伝播、ということになるのではないかと思う。
また、別役実さんに対するイメージは、作家であることに集中していて、その中でも劇作家として様々なジャンルの作家活動をしている。という捉え方が多いのではないでしょうか。寺山修司さんは幅広くジャンルを超えてそれぞれで活動していて、唐十郎さんは演劇の中で俳優であったり、代表であったり、劇作家であったりということであったりするのかと。
また、別役実さんが最近亡くなられたことから、「骨」という言葉も響きが強いのかな、と言う想いがあり骨をキーワードに入れました。