アス
私たち、明日
企画背景
のんびりすることも許されない社会
戦後100 年プロジェクトとして、終戦記念日の新聞を使った参加型演劇「8 月15 日を劇にする」を2015 年より毎年実施してきました。毎年実施することで、「終戦」は、過去の過ぎ去った出来事だけではなく、現在の様々な課題へ結びついていることを感じてきました。2019 年に開催した時に見出した課題は「のんびりすることも許されない社会」というものでした。
コマーシャルや社会活動も、不安を煽り人より早いスピードでの行動を促すようにしています。そうすることで、時間の持つ豊かさを感じることが少なくなっているのではないでしょうか。
企画目的
文化・芸術を育てていく社会
現在、福岡は天神ビッグバンを始め、街が大きく変化するタイミングです。古いものは壊され、新しい文化を輸入して街に据えていきます。福岡は、歴史やその土地で生み出す文化というものを育む力が欠けています。文化・芸術は、衣食住のようにすぐに結果を感じられるものではありません。まして、文化・芸術を育てていくことは、時間と労力のかかる先の見えにくい分野だと考えられます。そのこととは対照的に、この街は目まぐるしいスピードで変化していきます。ゆっくりとしたスピードの文化芸術が、目まぐるしいスピードの街と関わり合うことで、文化・芸術を育てていくこと、ひいては新たな文化・芸術を育てていくことに繋がると考えます。
企画内容
現実の課題を非現実で取り組む
本企画は、個人の違和感を起点として拡大し、社会(街単位)の課題や議題との結びつきを見出す内容です。現実社会の課題・議題に対しての行動を促すための劇として上演する。観客は鑑賞者ではなく、行動者として、その劇に関わる機会を用意します。非現実で、安全な劇空間での体験が、現実社会へも働きかける取り組みになるようにする。
企画目標
非現実から現実へ行動で応答する
目標1:現在の私たちにとっての課題が見つかること
目標2:課題に対して行動を起こすことができること
目標3:その行動は企画コアメンバーだけではなく、周辺関係者も巻き込んだものとする
目標4:8 月15 日を劇にすると連携を取り、課題・議題を見出す
企画概要 つながりと広がりを重視した内容とする
日程:気持ちを新たに、個人個人が自分をふりかえり、新たな行動を意識する時期
会場:語り合うことがたやすくはないけど、必要を感じる空間
手法:参加者が観劇以上の行動を取り組むことのできる方法
(フォーラムシアター、プレイバックシアター、プレゼン、ショーケースetc)
予算:それぞれの創作や課題に対して寄付を求める、など
1月に本企画のテストプレイを実施
https://gyazo.com/8153d67e87691793e09dd6b7dde20979