12月10日を劇にする
戦後100年と日本人が祝うことのできる環境を作るために語り合う演劇公演を行います。
戦争を体験した人が次々とこの世を去り、体験した人から直接話を聞いた人も少なくなりつつあります。戦争に対してのイメージが薄れ、戦争とは二度と起こしてはならないものだと認識している若者すらすり減り始めているとききます。どうすれば戦争を体験せずして、その悲惨さを感じることができるのでしょうか?私たちは、これまでプレイバックシアター(※1)の上演や、海外での共同制作を通して、表現を通じた「語り合う」ということが、様々な抑圧を解放する手だてになると考えました。語りたいのに語ることができないことを、生死や権力や財産などにゆだねることのないようにする仕組みづくりを目指しています。演劇という人と人が関わることが重要な要素である舞台芸術を通じて、私たちが今できることを実行するプロジェクトを企画しました。
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構成・演出
五味伸之
出演作家
石田聖也(演劇ユニットそめごころ)
幸田真洋(劇団HallBrothers)
重松輝紀(バカダミアン)
谷岡紗智(ぐにゃり)
新聞を使った参加型の方法
1:終戦記念日の新聞をみんなで読む。
2:気になった記事をいくつか切り取る。
3:切り取った記事を集めて、参加者で新たな新聞を作る。
4:新たな新聞を元に劇を作る。
5:発表し合う。
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日時
2016年12月10日(土)14:00〜18:00
会場
関門海峡ミュージアム
(北九州市門司区西海岸1-3-3-)
料金1000円(お茶付き)
ドラマシップ展示ゾーンチケット付 1200円
予約・お問合せ:muhosha.info@gmail.com/080-3965-4225
主催:無倣舎
まわし読み新聞原案:むつさとし(観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者)
制作:無倣舎
・・・・おばあちゃんとこたつで話した年越し。おばあちゃんは子供の頃に見た景色を話してくれました。「大きな池に、きれいな鯉が泳いでいてね、とってもきれいだったよ。」「毎朝、青年団の人がおぶって学校まで送ってくれたんだよ。おばあちゃんは、村長の娘だったんだ。」知らないことが、たくさんありました。そして、「遠くの山の上が真っ赤に染まっていてね。」「戦争?」「真っ赤に燃えていて、これは、大変な事になったんだ。そう思ったんだよ。」と僕に話してくれました。知らない間に、どこかで何かが始まってしまっていました。誰がはじめたのか。誰かがはじめたことなのか。私たちは、私たちの歴史を作る事が出来ます。これまでのことを見て、これからを考えます。
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