藤井太洋さんのインタビュー
連載中の作品
クルーズ船寄港地建設をめぐる陰謀
隔月
構想中?
奄美大島を舞台にした歴史小説。明治維新前後。海外から帰ってきた青年が主人公。侍の時代からの変化の軋み。帰国子女の感じる違和感と苦しみ。
テクノロジーがテーマの小説の書き方
ニュースを読み、論文を読んで。
ソフトウェアが題材の場合は、自分で軽くプログラムのコードを書いてみる。
そうすることで、そのソフトウェアについての自分の言葉が見えてくる。
たとえば、以下のようなことの手触りが分かる。
AIが小説に登場する場合、AIは、どれくらいのデータ量でどれくらいのことが予測できるか。
リアルタイムとは、実際にどれくらいの時間なのか。
自分の経験をもとに書くこともある。
信念..
今が人類テクノロジー史上、最高のときに生きている。
昔より確実に自由が手に入りやすくなっているし
自由に発言できるようになっている。
そんな中でも、やはり悲しい出来事を見つけることができる。
たとえば、女性への暴行が不起訴になったニュース。
でもそれは、以前は報道すらされなかったものが、報道されるようになった。
とりあえず一歩前進。
この一歩の積み重ねで、(私たちは)社会をよくしてきた(13分目あたり)。
小学3年生のとき、大きめの島に引っ越し
公民館の図書室で
子ども向けに書き換えられたものを読んだ。
おもしろかった。
大学で演劇の人たちにつかまり?舞台美術を担当
Mac で仕事がしたいと思うようになった。
就職氷河期が始まっていたが
逆にフリーランスで食べていけるという感覚もあったので
Mac で仕事していこうと強く思うようになり
印刷会社?に入って、グラフィックデザインを覚えた。
そのグラフィックデザインのソフトウェアを作った会社の
エンジニアになった。
それまで小説を書いたことはなかった。
2011年の震災がきっかけ。
津波の被害が大きかったにも関わらず
報道は、原発事故と放射能汚染だけに偏っていった。
そういう報道に違和感と疑問を感じたとき
加速器研究所の人が主催する科学カフェにいった。
講師が、放射線を霧箱で実際に目で見せてくれたりしながら
放射線がどういうもので、
放射能があるとは、実際にどういうことなのかを説明した。
その言葉の強さに、すごく安心した。
それは、彼が科学者であること。
毎日、放射線をたくさん実際に見続けてきた人であるからこそ
彼は強い言葉をもっていた。
自分が強い言葉をもつために、どうすればいいか。
フィクション Gene Mapper で伝えたかったこと(22分あたり)
ひとつは、
逃げ回るのではなく
ということを伝えたかった。
もうひとつは、
Gene Mapper では
原子力そのものを扱う勇気はなかったので
環境テロを題材にし、
環境テロが煽ろうとしていうのは恐怖である
人の恐怖を利用するな
というメッセージを込めた作品になったと思う。
情報を発信する側に求めるもの(23分あたり)
情報を受け取る側の人たちを信じてほしい。
その上で、コミュニケーションをとってほしい。
信じて、(新しいことではなく)正しいことを出し続ける。
情報収集(27分あたり)
ネットで検索だけど
複数の一次情報を確認する。
一次情報にあたれないことについては書かない。