FEM / Light 参考文献
エドワード・モース『日本の住まいの内と外』
足達富士夫 『北海道の住宅と住様式』
赤瀬川原平『超芸術トマソン』
Bernard Rudofsky『『建築家なしの建築』
國澤からのススメ 読んだ
水は温度と圧力という2変数にあった三相をとる。 タバコモザイクウイルスですら「結晶」をつくる。人もまた、気候、地質、植生という変数に対応したある種の結晶構造を形作っているのかも。
重たい腰を上げて高木さんの信仰する S, M, L, XL も読み始めた 都市論なのでまた違うが
クリエイティブ都市論 と関連するが、地方性に根付いてない一般的なテーマに取り組めるのは文字通りジェネリック・シティにおいてのみなのでは
足達冨士夫『北海道の住宅と住様式』
家の作りやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる
徒然草
いや、冬でしょ。 冬こそ対策をしないといけんのが、北海道の民家。
というか「北海道」的な民家様式が(80年代においてもなお)まだ定まっていない。だからこそ、後述する「変形屋根」などの奇形、マキシマリズム的な様式が流行したり、それがゆえに景観に一貫性が生まれずごちゃっとする。なんとかせんといけんね。
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夏をむねとした住宅と住様式を「開放型」とすれば、冬を重視する北海道は「閉鎖型」。
本州の高温多湿では有効であった田の字形の住まいは、北海道に置いては有効ではない。縁側は物置化。サンルームは断熱性に乏しく、冬は邪魔。バルコニーも利用されていない。
**居間中心型**: 居間を中心とした間取り。
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### P.43
北海道は椅子式生活。コタツがない。暖房がしっかりしている。あるいは、元々は防寒構造が十分でなかったために、椅子で生活面を上げて、床上直接の寒さを防ぐという工夫も。
応接間が独立していない。応接セットが居間にある。日常の場。
### P.72
子ども部屋はベッド化が激しい。そのままソファにもなるし、二段ベッドなど省スペース。しかし、主寝室については、スペースの問題もあり、あまり普及が進んでいない。
北海道は、その歴史的事情からして、まだ独自の民家を持っていない。
住宅供給公社の「三角屋根」
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排雪するためのゆとりのある敷地が前提。
北大建築科 戦後の研究によりコンクリートブロックの開発
所有物が多く、冬になると物を屋内にしまい込まなくてはいけないという特性。
### P132
- 「分筆」と合筆」
- 100m四方の街区を、「中通り」で縦に分断するという区画設計
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建物が軒を接して並ぶ「町家型」に対して、各戸が周囲に庭を持つ「屋敷型」
後者は、共通するデザイン要素が乏しくとも、生け垣や塀が街並みの一貫性を与える。
しかし、北海道の場合それがない。一貫性の無さが露骨に街並みに現れている。なぜか。
本州は夏は窓を開放する。そのため、外塀をギリギリまで敷地外周に寄せし、「庭 - 縁側」を一体としたプライベート空間にを形成する。しかし、北海道の場合、夏も窓を開ける必要ない。そのため、高い塀を必要としない。庭と建物は別々のものであって、庭は公の目にふれてかまわない「外」である。
屋敷型でありながら、高い塀や生け垣を必要としないことが、北海道の住宅地景観の特色をつくっている。
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### P.150
札幌の街区は比較歴史が浅い。庭付きの独立住宅を中心とした低密度な厚生から、画地の細分化、建混み、狭小住宅地の発生、木造賃貸アパートの急増など、変容を見せる。街区も混乱、不良化。
函館者町では、かなり古くから「低層高密」。一定の型がある。どちらかというと、本州の「町家型」。
### P. 136
デザインの混乱は特に屋根にあらわれている。屋根の形が多様であることが特色である。
建売住宅においてとくに著しい。
もっと単純な形でも排雪は可能。むしろ、こういう屋根がデザインのモチーフとして使われている傾向が見てとられる。
**提言:** 屋根の形などは、一定地区内で勾配を数種類に制限することで、実用上の不都合なしに景観をかなりの程度にととのえることが可能であろう。
各戸ごとの石油タンクや別棟になった物置などが、塀にかくされずにそのまま町並みにあらわれて、景観を乱雑にする一因になっている。
### P.211