道徳それ自体が不道徳の一つの特殊形態
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ニーチェはこうも言う。「道徳それ自体が不道徳の一つの特殊形態である。この洞察がもたらす大いなる解放。事物のうちから対立が取り除かれ、すべての出来事における同種性が救い出される」(一八八七年秋、9 140)。ここで「同種」と言われているものは「力への意志」である。すべては力への意志と言う同じ一つのものの現れである、とここでニーチェは言っているのである。(p26) 真に道徳的である理由はない(トートロジー的になってしまう)ので、不道徳的な動機によって道徳的な行動をした