脳化=社会
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養老孟司の都市・社会論
養老孟司入門 布施英利
「脳化=社会」と「身体=個人」が対置される
社会は身体を抑圧する
養老孟司.icon 社会は暗黙のうちに脳化を目指す。そこではなにが起こるか。「身体性」の抑圧である。現代社会の禁忌は、じつは「脳の身体性」である。(…)脳化=社会が身体を嫌うのは、当然である。脳はかならず自らの身体性によって裏切られるからである。脳はその発生母体である身体によって、最後にかならず滅ぼされる。それが死である。(p257-258)
唯脳論 養老孟司
脳化=社会は死体(身体性)を嫌う
環境を人工化し、自然を排除する。それによって社会・都市を成立させる
ヒトが乗り越えたいと思っている「自然」は身体性だ
われわれに復讐すべき自然がじつはどこにあったかは、もはや明瞭であろう。それは、「外部の自然」ではなかった。ヒトの身体性であり、ゆえに脳の身体性だった。(p266)
唯脳論 養老孟司