社会的欲求を切り離し、真の欲望を持つ
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例えば、「おれも恋愛したいけどできない」と思うから「恋愛弱者」になる。「結婚したいけどできない」と思うから「結婚弱者」になる。「成功したいけどできない」と思うから「負け組」となる。恋愛したい、結婚したい、成功したいと思わなければ、そもそも弱者、負け組にならない。(追記:勝つ/負ける) 自分で自分を追い詰めるのをやめて、まず、「〇〇したい」という社会的欲求から自分を切り離す。おれは恋愛とも結婚とも成功とも無縁な人間ですけどなにか?という境地に向かう。逆説的だが、その境地を経由することで、自分の真の欲望を持つことができる。弱者や負け組のルサンチマンに、微塵も同情してやる必要などはない。おれは、彼の気持ちなんぞ、まったく汲み取ってやる必要を感じない。ただ、彼に同情する同じ穴の狢も含めて、骨の髄まで社会化された人間を憐むばかりである。悲劇なのは、「競争に負ける」ことではなく、「競争から降りられない(と本人が思い込んでしまう)」ことである。生き延びる才能とは、競争に勝つ能力ではなく、競争から降りるオルタナティプな関係性、領域を、自分でクリエイトする能力のことなのだ。