生産は破壊や蕩尽のために行われる
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生産は破壊や蕩尽のために行われた
さて、日常的世界と、それに対立する非日常的世界を交互に繰り返して生きるようになったヒトは、同時に次のような文化を作り出した。死者を埋葬すること。殺人や暴力の禁止と、生産を維持するための秩序や道徳。近親相姦を含む性に関するタブー。(…)パンツは、永久不変に身につけるために身につけたのではない。いつか脱ぐときのためにはいているのである。(…)これらのものは、人間を束縛することが目的で生まれたのではない。束縛することによって社会と生産の秩序を保ち、より大きな生産物を生産し、破壊の喜びをいやがうえにも大きくするために存在するのである。(p55) ヒトがパンツをはくようになったのは、日常的な生活のなかでは、性をひたすら隠しておき、ある特定の非日常的な時間や空間でそれを脱ぎ去り、一気に陶酔し、興奮し、過剰を処理するためなのである。(p103-104)