人新世
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ポストモダンは単なる「システムへの気付き」ですが、今回の滅びは「人新世」の言葉に象徴される「システムの終わり」です。 その言葉が意味する危機は、温暖化に象徴される地球環境問題にとどまりません。
地球環境問題はむしろ、グローバル化とテックの知財化が必然的に生み出す、「製造業の終わり→中間層の終わり(資源配分機能を持つ経済システムの不全)→人間関係資本の終わり→感情の劣化(集団全成員を縛る決定機能を持つ政治システムの不全)」という因果系列の帰結に過ぎません。
「経済が回らず政治も回らない」ゆえに「資源の限界にも環境の限界にも対処できない」のが、「近代の終わり=ポストモダン」ならぬ「近代文明の終わり=人新世」なのです。