メメント・モリ
public.icon
memento mori
ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」「死を忘るなかれ」 富岡幸一郎.icon 道徳を人間の内と外の両側から、そのバランスからとらえること、そこでは生と死を考えることの平衡がなければならない。現代人は「死に方」についての思索と作法をほとんど忘却しているのではないか。死そのものは決して虚無ではない。メメント・モリ(死を想う)ことをやめたところで、虚無がはびこり出し、生の意義は喪われているのではないか。西部の「自死」の思想は、ここから出てくるのである。(p174)