ケアの倫理学
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規範倫理学
ケアという実践活動の社会的属性(=社会的性格)が、ジェンダーにより不均等配分されているのではないかという議論の学問
何度も同じこと言ってるのですが男性上位社会を維持したい男性の欲望とは「公的社会を男だけで独占したい」ももちろんあるけど「ケア労働から逃げたい」が大きいのではと感じる場面は多々あります
@maekawa_naoya Oct 18, 2021
21世紀の道徳 ベンジャミン・クリッツァー 第八章
ここでは「フェミニスト倫理学」について論じられていて、これが「ケアの倫理学」と一致するかは確認が必要ggkkiwat.icon
ケアの倫理学はフェミニスト倫理学の一部らしい
フェミニスト倫理学は「理性」や正義を重視する言説は家父長制によって構築されてきた男性中心主義的なものであると批判し、既存の言説では女性的なものとされてきた「感情」や「ケア」に基づいた道徳の重要性を強調する
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「フェミニスト倫理学」への批判
価値判断において前提を共有しているので、道徳的視座に欠けている
個別の状況や当事者の主観や関係性などに基づいて考えることが重視される
本来規範倫理学は価値判断のための理論として要請される
しかしフェミニスト倫理学では、フェミニズムや模範市民的な「常識」を介して、最初から民主主義・多文化主義を「善」として前提にしてしまっている
こういう表面的には理論を批判しているが、実際は理論が暗黙の前提となっている点で、ポストモダニズムと一緒。無難な結論に帰着することが多い。ベンジャミン・クリッツァー.icon
事実判断において前提を共有している
人間の本性には生物学的な側面があることを無視している
そういうことを言うと本質主義者として批判されるw
アイデンティティに基づいた学問は政治運動としての側面が強い
「客観・中立」を批判する思想は、反証可能性が担保されず、言説は傾向する
フェミニズムではそれ自体に家父長制・男性中心主義があると批判するので、フェミニズムの枠外にある心理学などの知見を参照して修正できない
フェミニスト倫理学では道徳の基盤に「共感」「ケア」をおいているが、オートモードの道徳はうまくいかない
結果について想像できない
共感はスケールすることができないので、
トレードオフがある複雑な問題は、原則がないと困る
「ケア」「共感」の定義を拡大する議論があるが、それは理性的な営みに近づく
定義を拡大する議論ってのは「正しい問題・何が必要か」の認識をして正しい共感をすればいいじゃん、ってやつ。それはもう理性的な営みじゃん、っていう