オッカムの剃刀
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オッカムの剃刀(オッカムのかみそり、英: Occam's razor、Ockham's razor)とは、「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針。もともとスコラ哲学にあり、14世紀の哲学者・神学者のオッカムが多用したことで有名になった。 原文
オッカム「必要が無いなら多くのものを定立してはならない。少数の論理でよい場合は多数の論理を定立してはならない。」
類似表現
アイザック・ニュートン「自然物に関しては、事実で かつ充分な原因だけを認めるべきだ。同じ自然的影響については、できるかぎり、同じ原因を用いて説明すべきなのだ。」 バートランド・ラッセル「可能ならいつでも、知られていないエンティティを推定するかわりに、知られているエンティティでの構成を用いるべし。」 カール・セーガン「同様のデータを説明する仮説が二つある場合、より単純な方の仮説を選択せよ」 英語
Entities should not be multiplied beyond necessity.
例
伊勢田哲治は次のように説明した。例えば、等速直線運動に対する次のような説明があったとする。
『外から力がかからない物体は、神が等速でまっすぐに動かし続けている。』
この場合、「神が」という部分が説明に不要である、として切り落としてしまうのがオッカムの剃刀だとし、すると次のような説明が得られるとした。
『外から力がかからない物体は、等速で直進する。』