アニミズム
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奥野克巳.icon 人間以外のものに話しかけて、かつ相手の声を受け取り、対話をする。つまり、人間だけが地球における主人ではないという姿勢。これはアニミズムの基底にあるものと言っていいでしょうから。
たぶん、現代における「アニミズムの実践」は、上妻世海の所論を奥野克己先生が整理した「制作論的転回」という観点を組み込んで考えないと、生産的な議論にはならないんじゃないかしら。「自然に帰れ」「身体に帰れ」「日本的ホーリズムの可能性を見直せ」じゃ話にならない。「制作論的転回」というのは、おれの問題意識で言えば、ユングの「自己化」という、これも「実践的神話知」の近代バージョンだと思うんだけど、その実践とリンクしている。