リオタール・ハーバマス論争
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ジャン=フランソワ・リオタールとユルゲン・ハーバーマスによる論争
ユルゲン・ハーバーマスは近代の啓蒙プロジェクトを支持し、未完の部分を理性的な対話を通じて完成させるべきだと主張する
熟議民主主義に代表されるように、「理性的な対話と合意形成を通じて、より良い社会を実現できる」ことを支持している
啓蒙は理性、自由、民主主義といった普遍的な価値を生み出し、人間の解放に貢献してきた
ポストモダンの思想家たちは近代の啓蒙プロジェクトを安易に放棄し、相対主義や虚無主義に陥っている
「大きな物語」が完全に失われれば、社会は断片化し、社会正義や人権といった普遍的価値を擁護するための基盤が失われてしまう
ジャン=フランソワ・リオタールは、近代の暴力性や抑圧性を批判し、「大きな物語」に代わる新たな社会のあり方を模索する
啓蒙の名の下に行われた植民地支配や全体主義を挙げる
異なる言語ゲームの間には「異」が存在し、完全な相互理解は不可能である