将棋を始めた
将棋を2025年1月ぐらいから始めたので、考えたことなどについて雑に書き出してみた。
私の棋力 / 得意戦法など
将棋ウォーズ換算で10~8級ぐらいじゃないかなと思っている
将棋ウォーズで8級ぐらいの人と当たって勝ったことがあるが、5級ぐらいからは勝てない
対局数が少ないので、まだ27級です
9級の AI には勝てる
8級の AI に勝ったり負けたり
最近はやってないので、今ならもう少し戦えるかも
1手詰はパッと解けて、3手詰はパッとは解けない(時間をかけても解けないものもある)というぐらい
そもそも、アマチュアの下の方の級位の精度がどのぐらいのものなのか怪しいというのもあるが...
総じて、コマの動かし方がわかりますというレベルに比べたら全然強いが、将棋をやっていますという人の中では最底辺というぐらいだと思います
得意戦法と言えるようなものではないが、初心者におすすめと言われている四間飛車を主に使っています
相手も振り飛車だと相振り飛車になって難しい.....................
ので、相振り飛車についても勉強している
将棋の面白さについて
将棋を、「ゲーム」としての観点から考えてみる
一般的なゲームと同様の面白さ
ゲームそのものの面白さは言うまでもない
将棋は完全情報ゲームでありランダム性がないのでプレイヤーの実力差が如実に現れ、麻雀みたいに役を覚えたら少しは上がれるみたいなことは基本的にないという点で敬遠されている側面があると思う
それ自体は事実なのだが、一方で、僕ぐらいのレベル帯だとみんな最善手を指してくるわけではないので、完全情報ゲームとはいえ主観的にはランダム性がなくてつまらんと感じるほどではない
それだけ複雑なゲームであるということの裏返しではある
オンライン対戦というエンドコンテンツもある
加えて、多種多様な将棋実況動画を楽しむこともできる
プロ棋士の対局・大盤解説
なんでこんな手がわかるの...?みたいな楽しみ方もできるし、棋士の表情を楽しむとかもある
妙手が出た時の解説の驚きとか、棋士の個性が面白い
有名な動画だと思いますが、解説も含めてこの辺りはすごい好きです(全部羽生さんですね)
https://nicothumb2img.vercel.app/image/sm20532397#.jpg https://www.nicovideo.jp/watch/sm20532397
https://nicothumb2img.vercel.app/image/sm13164348#.jpg https://www.nicovideo.jp/watch/sm13164348
https://nicothumb2img.vercel.app/image/sm2507019#.jpg https://www.nicovideo.jp/watch/sm2507019
各種エッセイ・ニュースなどで将棋やプロ棋士が題材になることも多い
藤井聡太・羽生善治などの有名棋士のニュースはよく目にする
将棋を、勉強・上達の対象として考えてみる
社会人になってからは、何かをゼロから勉強するという機会があまりなかったので新鮮である
一方で、勉強のやり方というスキルはこれまでの学生生活で身についており、それを活用して将棋を勉強できているというのも感じる
最終的に、身の丈にあった勉強をする → 実践で試す → 反省をする → 一段上の勉強をする というループで強くなれるのだろうなという感想になりつつある(それはそう)
本を読みながら駒をぱちぱち並べるのは結構楽しい
ShogiHome を将棋盤代わりに使うと、AI 先生での解析もできるので良い
専用のパソコンを買ったりはせずに、M1 Mac Book Pro で動かしているが問題なく動いている
本を読むのがそもそも好きというのもあるし、パソコンを触るのも好きなので、好きなものがダブルで来ている感じ
オンライン対局の後にその棋譜を AI に食わせて、悪手・良手を学ぶといったことも楽しい
一局ごとに学びが生まれ、学んだことをもとにさらに戦ってみたいという気持ちになる
こんなに夢中になって何かをガッツリ勉強したのは久しぶりだった
やはり何事もそうだが、始めた直後は上達が見えやすいので楽しい
汲めども尽きぬ勉強の題材というところで、それがツラいというのもあるが、趣味としては逆にそれがいいのかもしれない
老後の時間が有り余っているときにやりたい趣味という感じは正直ある
将棋を、AIと人間の関係として考えてみる
将棋においては、プロ棋士であっても AI に勝つことは非常に難しいとされている
プロの対局の生放送においては、AI がその指し手を分析してリアルタイムに評価値を計算したり、次の最善手を提案するといったことも普通に行われている
一方で、AI が指す将棋は最適かもしれないが難解であり、初心者が真似して指すことはできない
人間が物事を学ぶときには「名前」と「意味」が重要だが、AI はそれを教えてくれるわけではない
例えば人間が指す戦法や手筋には「四間飛車」や「桂頭の銀」といった名前がついており、覚えやすい
AI が指す手はロバスト性を欠くことがあり、最善手を指し続けなければ一気に悪くなるような手を平然と指すこともある
そのため、私は 初心者向けの書籍で学ぶ → 実践で試す → AI の力を借りて反省会 という流れを採用している
AI の指し手をそのまま真似することができるわけではないが、ある特定の局面でどうするのが良かったのか?みたいなことを教えてもらえる
上記は将棋の話だが、そこからプログラミングとコード生成 AI についても思いを馳せるなどした
大きく言って、パターンに名前をつけて認識する、というのが人間的な思考なのだなと思った
ソフトウェア開発におけるデザインパターンやアーキテクチャ、レイヤというような考え方は、名前と意味が与えられていることで人間が理解しやすくなるということの例だと思う
AI はそのようなことをしなくても将棋が指せるので、柔軟だが難解な手を指してくる
現在のコード生成 AI は人間の「指し手」を模倣してコードを生成しているため、人間ぽいコードを生成するのだが、今後コーディング補助 AI が高度化していき人間を模倣する必要がなくなっていくと、将棋 AI の指し手のように、難解だが最適なコードが生成されるようになっていくかもしれない
そこからさらに逆転して考えてみると、今後、LLM と将棋 AI の組み合わせにより、AI が生み出した無数の定跡に LLM が名前をつけて人間が理解できるようにする、みたいなことも起きるのかもしれない
まとめ
将棋は、一般的なビデオゲームと同じような楽しみ方ができる
加えて、歴史の長さやその「メジャー性」から、関連するコンテンツが非常に多くそちらを消費する楽しみもある
新しいことをゼロから学ぶ楽しみがある
本とパソコンが好きな人にはおすすめ
AI が非常に強い分野であり、色々と考えさせられるという点でも刺激があった