アイドルビジネス
アイドルビジネスは儲かるらしい.アイドルビジネスの構造を何か他のところに持ち込めないだろうか?Twitterに持ち込んで金を儲けることができるのではないか?ということを考えた.
アイドルビジネスについての考察
僕はアイドルビジネスを以下のような構造だと捉えている
まず,アイドルグループを作る.アイドルを今まで課金された額でランキング付けする.アイドルはランキング上位に入りたいので様々な手段でファンに訴えかけ,オタクは"推し"に巨大な感情を抱くようになる.課金額には上限がないので,金のあるオタクは莫大な金額を課金する.
ソシャゲも物によっては同じ構造になっている気がしている.特にアイドルをモチーフにしたポチポチ育成ゲーとかはかなり近い構造がありそう.しかしポチポチ育成ソーシャルゲームにはアイドルに比べて難しい部分がある.まず,オタクは量産されたキャラクターに課金をしたいわけではない.自分好みの容姿,声,性格,物語を求めて推しキャラクターを決めている.そのため,ゲームの制作陣としては,「なるべく多くのキャラクターを作り,なおかつ容姿や声や性格,物語,周囲のアイドルとの関係性なども作り込まなければならず,しかも他のキャラクターと被りがないようにしなければならない」という非常に大変な創作活動が要求されることになる.
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三次元のアイドルグループはこの問題をうまく回避している.というのも,各アイドルには頭脳が存在しており,各人が容姿,声,性格などを作り込む作業をやってくれるので, スカウトするだけでキャラを増やせる.また,人間をたくさん集めてグループを作って競わせれば,そこには自然と物語が発生してくる.このように,アイドルはキャラクター(メンバー)を増やすのがソシャゲに比べてかなり容易であると考えられる.従って,アイドルグループは演者の数を増やすことに関して、複雑性の観点からスケーラビリティがある.
Twitterでアイドルビジネスをやる
このような実在の人間の特性(集めると勝手にキャラ立ちして物語を生む)を使ってアイドルビジネスみたいなことができないだろうか.
私はTwitterでそれができるのではないかと考えている.
Twitterで有名な人々というのがいる(アルファツイッタラー).これをアイドル的なものと考える.アイドルとの共通点を考えると,まずアルファツイッタラーには妄信的なファンが居る.そして,ファンはアルファツイッタラーに巨大な感情を持っており,その人気を維持・向上させるためにアルファツイッタラーは頑張って面白いことを言ったりして,ファンの巨大な感情を煽る.また,アルファツイッタラー同士はしばしば対立する(レスバトル)ので物語が生まれる.このように,アルファツイッタラー群とそのファンたちは,構造がアイドルグループに似ている.
一方でアイドルにあってTwitterにないものがある.それはファンがアルファツイッタラーに課金する手段である.もちろん個人的に送金したりして課金することはできるのだが,それがツイッターにおけるランキングとなるわけではない.アイドルグループにおけるランキングをTwitterで言うと何になるのか?それはフォロワー数である.ここにビジネスチャンスがある.
ビジネスはこうだ.まず,Twitter上でユーザー間で「ポイント」を送り合うことができるようにする.もちろん「ポイント」はお金で購入することができる.次に,ユーザーのフォロワー数を不可視にし,「いままで受け取った合計ポイント」を代わりに表示するようにする.
これによって何が起こるか?自分の「教祖」がどれだけ支持されているのか?というのが金で重みを付けられた数字として出てくる.どれだけ(本当の意味での)人気があって面白いことを言っていても,フォロワー数は公開されないし,自分がこんなに大好きな教祖なのに,他のツイッタラーとのレスバトルではいつも「500ptのカスが何言ってんの(笑)」みたいに煽られて負けてしまっている.ファンは当然「ポイントを送ってランキングを上げてあげなきゃ!」ということを考えるようになる.
そして,ポイントを購入するために使われたお金は全額胴元(Twitter)のものになって嬉しいというわけ.