第3期第1回 第2部講義メモ
第3期第1回「保守思想はいかにアメリカを動かしたか?──必然としてのトランプ」(2025-08-02)
第3期第1回 第1部講義メモ
第3期第1回 第2部講義メモ
02:27:35 後半再開
前半は富める者は富み、貧しい者は全然変わらないという、とにかく経済的格差が広がっていくということがあり、そこでトランプが現れ、人々の思いを吸い上げるということがありました。そしてこれからどういうふうに思想が作られていくかという話に入るわけですが…なんかまだまだ衝撃的な下部構造の話があるそうですね(植田)
下部構造の話はすごく重要なんです。なぜトランプ現象が起きたのかを理解していないメディアが多いので(会田)
02:28:26 郡別の支持政党
アメリカはおよそ3000の郡に分かれている(ワシントンDCは除く)
共和党支持が圧倒的に多い
過疎地、ラストベルト、農業地帯
民主党に入っているところは3000のうち4〜500
沿岸にある都市部 人口が多いニューヨーク、ロサンゼルス
人口でいうと差はないが、民主党支持の郡は経済的に圧倒的に豊か
500の郡がGDPの7割を占めている
02:31:12 下院選挙区で見る経済格差
下院選挙区ごとのGDP占有率
民主党が強い選挙区は経済が伸びているが、共和党の選挙区はまったく経済が伸びていない
世帯所得で見ても同じ
これがアメリカの民主党共和党の構造
2:32:06 karaage「こんなに顕著な差が!」
02:32:38 アメリカの富の不平等
上位1%の人たちがアメリカ全体の個人所得総和のどれだけを占めているか
オバマ時代は4割近くまで占めている
100人が持っている資産のなかの半分近くを1人が持っていることになる。こんな国がまとも?(会田)
トランプ時代はむしろ緩和している
2011年にオキュパイウォールストリートでアナリストに対しての抗議集会がありました(植田)
あれはオバマ政権の政策に対する怒り。しかしそれが言えないムードがある(会田)
当時の感覚からするとデモはリベラルがやっていて左派的な運動のように見えましたが、今から見るとトランプ支持になる人々ですね(植田)
あれはまさにクラストラブル。左右の話ではなくて、資産を奪われた人たちが怒った(会田)
2:34:59 Roku4「左右の話じゃなくて上下の話なのか。わかりやすい」
02:34:36 男性の学歴別の所得推移
一番問題なのは私はこれだと言っている(会田)
70年代のニクソン時代までは高卒、大卒、大学院卒どれでも所得が上がっていく
製造業なら移民で英語が喋れなくても実力があれば高給取りになれた
サービス産業化していくと、高度情報サービスの人材は所得が上がり、階層が二分されていく
ロバート・B・ライシュ「ザ・ワーク・オブ・ネーションズ―21世紀資本主義のイメージ」
シンボルアナリスト:金融、情報産業、デザイン、コンサル
それ以外のサービス産業は所得が上がらない
80〜90年代以降学歴による所得格差が顕著に
コミュニタリアニズムが重要になってきた
マイケル・サンデルは16年の選挙から24年の選挙にかけて言論で活躍する
メリトクラシー(実力主義)、クレデンシャリズム(学歴格差)
トランプの周りにいる人たちが、このイシューを使えば勝てるぞとトランプを選挙に勝たせた
02:40:35 消えゆくアメリカンドリーム
1940年代の人は90%が親の所得を30代で超えた
1980年代(いま40代)は半分しか親の所得を超えない
子供は自分よりも豊かになれる国がアメリカだった。もうそんなことはない
02:41:27 45-50歳の死亡率と米白人の死亡原因
プリンストン大学 アンガス・ディートン(ノーベル物理学賞)の研究
そういうアメリカの中で何が起きたかというと、アメリカ人の寿命が縮みだした
働き盛りの中年の死亡率は先進国では下がっているのに、アメリカ白人の死亡率だけ上がっている
死因は自殺、薬物中毒、肝臓病、アルコール中毒
アンガス・ディートンはこれを「絶望死」と名付けた
アン・ケース、アンガス・ディートン「絶望死のアメリカ」
グラフを見ると肺がんはむしろ下がっているわけですよね(植田)
医学が発展しているから、普通の病気なら良くなっている。上がっているのは特殊な死に方をしている(会田)
2:43:18 rankeigoo 「ソ連の最期もそんなかんじだったときいたことある」
後にわかったのは人種、年齢は問題ではなく、学歴の低い人たちに絶望死が増えていた
2016年の選挙の前、このレポートが2015年末のワシントン・ポストに小さな記事で出たのを見て、これは大変なことだと思った。人々がトランプにしがみついている意味はものすごく深い(会田)
02:44:35 ニューライトの形成期 2018〜2019
資本主義をはじめとしたアメリカのシステム全体は大成功したが、21世紀に入って欠陥が見えだしてくる。
このシステム全体が破綻するのでは、全体的な修理をしなければいけないのではとアメリカの多くの思想家が考えはじめた
→のちにニューライトと呼ばれる思想グループ
「ニューライト」は過去2回使われている言葉
保守思想が新しくなるときに使われがちな単語ということなんでしょうか(植田)
そうですね。1095年代にラッセル・カークらが出てきたときもこれはニューライト運動だと呼ばれたことがある(会田)
70年代にも宗教右派の運動が出てきたときの一部もニューライトと呼ばれた
2018年
パトリック・J・デニーン「リベラリズムはなぜ失敗したのか」
古典的リベラリズム:独立宣言の思想
ポストリベラル
ポストリベラル右派:カトリック
プロテスタンティズムの個人主義、社会契約によってカトリックが追い込まれる
1891年 レオ13世 社会問題に対する回勅(資本主義に対抗)
だから今度の教皇はレオ14世を選んだ。世界はそういう状況なんだから。意味があるんです(会田)
キリスト教民主主義運動がヨーロッパ大陸の保守政党の核になった。それに類することがアメリカで起きてる
アメリカ最高裁の9人の判事のうち6人がカトリック
ヨラム・ハゾニー「ナショナリズムの美徳」
グローバライゼーションの搾取体制に対するナショナリズム。国民国家によって対抗
イスラエルの歴史を核にしながら描き出す
タッカー・カールソン「愚者の船(Ship of Fools)」
2019年
1月 「タッカー・カールソン・トゥナイト」でのモノローグ
資本主義批判
3月 論壇誌 First Things "Against the Dead Consensus" 掲載
Dead Consensus = レーガン主義
7月 国民保守主義会議
02:59:01 "Against the Dead Consensus"
これまでの保守主義はリベラリズムと同じだ!
「自由貿易、国境を超えた人の移動の自由、小さな政府、技術進歩」を金科玉条にすることを拒否
アメリカ人ファースト
いちばん大事なのはファミリー、そしてコミュニティ
3:01:27 take1023 「参政党候補者の「国の最小単位は個人ではなく家族」発言とかもありましたね・・・」
ここでの家族というのは都市世代の核家族とも違う、複数世代いるような家族なんでしょうか?(植田)
それはいろいろな考え方がある(会田)
J・D・ヴァンス「ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~」 で描かれた家族の絆
トランプが焼け野原にしたアメリカに、新しい家を建てる
03:04:20 新たな思想潮流(集団)
リフォーモコン(改革派保守)
オレン・キャス
パレオコン(旧保守)
ブキャナン
ラッセル・カークの信奉者
ポストリベラル
デニーン
テクノリバタリアン
民主党にいたはずがピーター・ティールに引きずられて入ってくる
(大衆運動としての)MAGA
メディア
American Affairs
トランプ政権ができたときに30歳で金融会社に努めていたジージャス・クラインが立ち上げた雑誌
新しい思想潮流の議論の場になっている
common good conservatism / common good constitutionalism
「common good(共通善)」という言葉が重要になってきた
コミュニティの中での共通した価値観
ジェームズ・バーナム思想の復活
アメリカにおける社会主義、共産主義
アメリカに社会主義はない、共産主義はないなんて絶対に思わないでください(会田)
共産主義と言えば左派思想かと思いきや、実は保守思想が流れ込んでいる?(植田)
近代主義が前進したことに対する批判。19世紀においてはマルクス主義、20世紀にも近代批判があった(会田)
20世紀の真ん中(1940年代)において、ヨーロッパ大陸は全体主義によって完全に終わり、居場所が亡くなった思想グループ
ヨーロッパ大陸にいた自由主義者→イギリスなどを経由してアメリカに渡る
トロツキスト→アメリカ人の支援を受けてメキシコに
03:11:13 リフォーモコン
マルコ・ルビオ、オレン・キャス、ロス・ドウザット、ユヴァル・レビン
J・D・ヴァンスもこの運動と強いつながりを持っている
リフォーモコンはどういうニュアンスで改革派なんですか?(植田)
ブッシュJr.政権は改革保守だった。9.11直前に教育改革をやった(会田)
2010年代くらいから出てきた労働者のための共和党保守政治を考える若手の思想家
2012年大統領戦でロムニー候補を支持
日本はそのころ小泉政権がネオリベ政策をやっていた。彼らはそんなのはもう終わったと(会田)
ルビオは2016年にトランプに完敗。負けたあとに自分の政策をもう一度考え直し、自分の思想の核にしたのが19世紀末 レオ13世の社会回勅
アメリカ政治の今の状況をまともに観察すれば、次はルビオかヴァンスの時代
ヴァンスに張り合えるとすればルビオなんですね(植田)
キャスを中心にしてグループを形成している(会田)
03:16:05 パレオコン
パット・ブキャナン、ロン・ポール、ポール・ゴットフリード、マレー・ロスバード
湾岸戦争に反対した保守政治家、思想家
アメリカのグローバリズムは根本から間違っている
冷戦以降のアメリカ政治を規定した思想
フランシス・フクヤマ「新版 歴史の終わり〔上〕: 歴史の「終点」に立つ最後の人間」
ナショナル・インタレストという雑誌に発表された論文
その次の号に載ったのがブキャナンの「America First—and Second, and Third」
今読めばトランプが言っていることは全部ここに書いてある
90年代のはじめにアメリカ・ファースト運動は始まっている
ブキャナンは1992年大統領選で湾岸戦争に反対
ネオコンにバカにされた。ネオの逆が「パレオ」
03:20:30 ポストリベラル
パトリック・J・デニーン、グラッデン・パピン、ソーラブ・アフマリ
J・D・ヴァンス、ルビオが影響を受けている
会田弘継『それでもなぜ、トランプは支持されるのか: アメリカ地殻変動の思想史』
第3章 よみがえる「美しき敗者たち」
南北戦争前に現れた一群の南部思想家にアメリカ史における最初の大きなポストリベラルの運動が見られる
カトリックの反資本主義思想
03:22:01 テクノリバタリアン
ピーター・ティール ( ルネ・ジラール の影響)
ティールは2016年の共和党大会で演説
トランプ勝利後ティールがシリコンバレーの幹部をトランプに会わせる
ヴァンスを副大統領に押し込む イーロン・マスクといっしょに
多くの人はテクノリバタリアンと権威主義リバタリアン(ネオ・カメラリズム)や暗黒啓蒙と結びつけるが、それはティールを通じてつながっている
このへんの一部の人とはXでつながってやりとりしている。三島ファンが多い(会田)
三島ファンが多いんですか?(植田)
BAP(Bronze Age Pervert)(匿名の極右ポッドキャスター)、カーティス・ヤーヴィンの友達
BronzeAgePervert「Bronze Age Mindset」に三島論が入っています(会田)
このへんはおもしろいけど、そればっかりになってしまう(会田)
僕のイメージでも今のトランプの背後にある思想って言うとヤーヴィンとかそういう方向なのかなと思ってました(植田)
03:27:44 結論
戦後保守主義の枠組みで考えるとトランプ現象(トランプ自身ではない)とは何なのか
レーガニズムの形成:思想の形成→政治家・政治運動の形成→現実
トランプ現象:突然政治家が登場→思想の形成
まだ大きな著作、思想家が見えない 変化の兆し
OrenCass「The Once and Future Worker: A Vision for the Renewal of Work in America (English Edition)」
民主党も2016年にサンダースが勝っていたら焼け野原から考え直すことになっただろうが、やり過ごしてしまった
日本もグローバル経済の中で同じような格差状況になっている。若い人を中心にまともに生きられる日本社会が来ることを信じてない。国民民主やれいわに行きたいのは当然
アメリカはトランプが生まれたことで、やらなきゃいけないんだと新しい思想をつくって国家の改造をしている
世界中に笑っている人はたくさんいるが、彼らこそが本当に改革者ですよね(会田)
與那覇潤「江藤淳と加藤典洋 戦後史を歩きなおす」
江藤が江藤淳「成熟と喪失 “母”の崩壊」以降訴え続けたやらなきゃいけないことができる思想状況が今きている。私はそう考えています(会田)
これぞ思想史だという重厚な講義で面白かったです。ありがとうございました(植田)
03:35:12 質疑応答
03:35:41 質問者A
下部構造の話に厚みがあった。会田先生の著書も読み、これまで再分配という話で格差の回復が叫ばれていたがそれがうまく行かなくなって、中間共同体の回復が必要という話なのかと思ったが、どのように思われているか
この本(会田弘継『それでもなぜ、トランプは支持されるのか: アメリカ地殻変動の思想史』)について私から見て最も素晴らしい書評を書いたのは三宅香帆。noteで書いてます(会田)
『それでもなぜ、トランプは支持されるのか―アメリカ地殻変動の思想史』が面白かった話と家族制度について考える(最近考えている話・後編)|三宅香帆
個人主義の国のアメリカにおいて、違う時代が始まりだした
実はこの本は雑多な内容が入っている。漱石論が入っていたり。しかし私の中ではつながっている
3:38:27 take1023「個人主義といえば夏目漱石への言及も本のなかでありましたね」
近代が進む原動力になっていたのはアングロサクソンの力。ロック的な思想。しかしそれは賞味期限が来ているかもしれない。そうなるともう一度家族やコミュニティが必要になる。
実はみんな見てないだけでアメリカはそれを取り戻そうとしてきた。ブッシュ政権は戦争に巻き込まれて失敗した大統領と言われているが、9.11が起こる前は一生懸命改革保守政治をやろうとしていた。
都市や郊外の荒廃のような都市問題に対応するのには政府の力だけでは難しい。そのときに考えたのが信仰、教会を中心としたコミュニティに手伝ってもらうこと
Faith Based Initiative
日本だと政教分離に反するという話になるが、ヨーロッパではキリスト教民主主義はカトリックの運動から始まる
オバマが大統領戦に勝利した後に、ブッシュがこれを続けてほしいと言い、いまも続いている
少しづつ個人主義リベラリズムではないものを取り戻している
私から見ると日本でも公明党はヨーロッパのキリスト教民主主義と似ている(会田)
工業化によって農村から都市に出ていくことで、農村にあった人間の絆が切れてしまう。そこを埋めていったのが創価学会
宗教政党は世界中にある。近代化の問題に対応するときにすごく重要
ヴァンスも教会には行ってなかったが、おばあちゃんと一緒に祈っていたから自分はエヴァンジェリカルだと思っていた。教会に行くとかお寺にいくとかではなく、心の中でどういうものを価値として置いているか。それが保守主義の根底のもの
それを日本できちんと言ったのは私は柳田国男だと思う(会田)
柳田国男「先祖の話」
文学はどうですか? 三宅香帆と会田先生をつなぐものとして江藤淳がいると思いますが、江藤が言ったように文学的想像力が宗教よりアメリカを動かしていくというのはあるでしょうか(植田)
ものすごい重要です。文学は根源的にその国の言葉で紡がれるものであって、民族のもの(会田)
宗教もテキスト(経典)を持っているものがあり、経典以前から歌や詩などの文学として現れている
最近聞いて(本当かどうかわからないが)嬉しいのは、東大入学学生の偏差値が法学部より文学部が高いという話
文学、哲学、歴史は人間の学問のうちの最も重要なもの。アメリカでは大学から文学教育や歴史学教育は金にならないからと消されている。日本では維持されそうな気配があるのでほっとしている(会田)
03:49:28 質問者B(ネット)
オレン・キャスの公演を聴いたが、資本流入課税について今後の実現可能性は今どうなっているか
イギリスとの間には議論があったと思うが、細かくはフォローしていない(会田)
資本流入課税とは違うが、サービス貿易の話。物品貿易の黒字はサービス貿易の赤字で帳消しになっている
最近経産省もデジタル赤字のレポートを出していました(植田)
「デジタル経済レポート:データに飲み込まれる世界、聖域なきデジタル市場の生存戦略」を公表しました (METI/経済産業省)
イギリスは関税交渉にデジタル貿易の問題を持ち出して、アメリカに改善を迫ったと言われている(会田)
キャスなどが批判しているのは、経済が金融化して実体経済を上回り空虚に進んで破綻を起こしていること。それを絶対に変えなければいけないと言っている
ウォールストリートと対決している。そこが2期トランプ政権の攻め込まれやすい危ういところ
03:52:34 質問者C(ネット)
結局トランプも低学歴への再分配はあまりうまくいっていないのでは?
トランプ自身は強い意識はないが、キャス、ヴァンスなどは予算法案のときに富裕層課税を強く主張して具体的な提案を出している(会田)
議会はレーガニズムなのでなかなか新しい発想にならない。特に下院は強く、実現できない
しかしぐつぐつと下からわき出している。それが今の状況
東洋経済の私のコラムを必ず読んでください(笑)(会田)
会田 弘継 | 著者ページ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
03:55:22 植田さんから最後の質問
先生もいらっしゃったメディアやアカデミズムはリベラルが仕切っている。コメントにもオカシオ・コルテスについて聞いてほしいというのがあった。ここまで保守の再編について聞いてきたが、リベラルは今後どうなっていくのか。先生がリベラルについて期待することは(植田)
3:36:14 anonym「オカシオ・コルテスをどう見ているか、ご意見を聞かせていただけると嬉しいです。」
私はサンダースをおもしろいと思っている。これは思想史的にもおもしろい(会田)
オカシオ・コルテスはアメリカ民主社会主義者という政治団体の強い支援を受けて当選している。サンダースと同じく階級闘争問題を軸として勝った
しかし民主党の主流は文化闘争をやっている。DEIが重要だといっても、彼らのリベラルを証明する道具にしているだけ。階級闘争をやらない
オカシオ・コルテスは社会主義者の協力を得て勝ったのに、議員になるとかっこいい文化闘争をやりだす
サンダースが怒ると、文化闘争グループから「サンダースは人種差別主義者だ」とやりだす。そういうのが民主党の状況
下部構造問題に対する民主党の新しいアイデアとして「アバンダンス(Abundance)」という運動がある
シアトル、サンフランシスコ、ニューヨークなどでは、学校の先生や警察官は通勤圏に家を持てない
パトカーに泊まるホームレス警察官
ゾーニング問題
日本は郊外に集合住宅がある。アメリカでは郊外に戸建て住宅を建てている民主党員の支持を受けた議員が、そのゾーニングを変えさせないため、住宅問題が解消されない
規制緩和して集合住宅を建てる
そんな運動なの? という(会田)
社会主義の思想しかないと私は思う
04:02:55 フィナーレ
お話を聞きながら、ニュースで流れてくる断片的なニュースがあまり理解できないままだったが、それが世界史とつながる形で理解でき、トランプが世界史的に重要だという意味がよくわかりました。アメリカを理解する見取り図でもあり、会田先生のこれまでの仕事が理解できる見取り図にもなりました(植田)
色んな人が私に今起きていることを説明してくださいと言うが、最低3時間ないと全体の構造は説明できないと言うと、みんな観念する(会田)
今日はディズレーリから、南北戦争から、もっともっと大きな潮流のの中でどう位置づけたらいいのかという話になったわけで、そういうことです。世界史です(会田)
第3期 『1000分でアメリカ学』って「100分で名著」のもじりなわけですが、1回目で240分やりましたから。これでアメリカを知る1000分の入口になれば。4時間ありがとうございました!(植田)
4:05:10 tebin 「こんなに黙っている植田さん初めて観たw」