風止めの大岩と百一の啓示
アジムステップの西部に風止めの大岩と呼ばれる台地がある。その風止めの大岩には南北に大きな洞窟があり、北の洞窟には近東諸島にルーツを持ちエオルゼアでは見かけることが少ない、象をルーツに持つ種族マタンガ族が住み着いている。
南側の洞窟はウヤギルの古巣穴と呼ばれ、アジムステップに暮らす50の部族の一つウヤギル族が集落を作って暮らしている。その昔、アジムステップで勢力を誇っていたウヤギル族はアジムステップの全ての獣、土地、水を我がものとしようとした。しかし、他の部族を慮らないその欲深さを見かねた神は大地に巨大な甲虫を解き放ったという。甲虫が這うと水は枯れ、土地は荒み、山には大穴が穿たれた。その惨状を目にしたウヤギル族は慚愧の念から全ての欲を捨て、山に穿たれた大穴に移住することを決意する。そして、いくばくかの時が過ぎ、ウヤギル族の一部の者に瞑想により神の啓示を受けられるものが現れウヤギル族は神の信頼を取り戻すことができたのだという。その後も彼らはこの出来事を壁画にし、自らを戒め、奢ることなく暮らしているのだという。