銀泪湖上空戦
モードゥナ地方の中心にある湖。かつてアルデナード小大陸で最大の大きさを誇り、水量も豊かで一大観光地としてその名を轟かせ、栄えたのだという。
伝説によれば、時神「アルジク」に続いてその妹「ニメーヤ」が渦より誕生しこの世に水の理が生じると、世界の中心に「銀泪湖」ができた。水の理とともに湧き出でたこの湖は、途切れることなく、魔力の湧き出る「魔力の源泉」であった。二柱の神は、湖が悪しき者の手に渡らぬよう水の理と共に現出した幻龍「ミドガルズオルム」に守らせることにした。後の人々はこの龍を「湖の守り神」として、崇め奉ることにしたという。だが実際は、ミドガルズオルムは水の理と共に現出した訳ではなく、他の惑星である「竜の星」が受けた異文明の侵略から逃れるためにアーテリスに来たドラゴンであるのでこの伝説は正しくない。
エオルゼアの第六星暦1562年(ガレマール帝国暦41年)に、ガレマール初代皇帝がエオルゼア侵攻を開始したことでモードゥナ地方の銀泪湖上空で行われた戦闘をさす。この時、湖から銀泪湖の守り神とされた幻龍「ミドガルズオルム」が現れ、ガレマール帝国の飛行戦艦アグリウスに巻き付き相討ちする形で墜落せしめたという。「アグリウス」墜落時に、搭載されていた「青燐機関」の青燐炉隔壁が損壊し、銀泪湖の湖水の大半を蒸発させ、湖畔に大規模な水晶化現象を引き起こしたという。これ以降、ガレマール帝国は進軍を停止した。
なおミドガルズオルムの亡骸は、そのまま「アグリウス」に巻き付く形で残っており、エオルゼア側では「黙約の塔(The Keeper of the Lake)」と呼び監視体制を敷いている。
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