都市国家ベラフディア
魔法都市マハが第六霊災で滅亡した後、生き残ったララフェル・デューンフォーク族の魔導士達は乾燥した砂漠地帯へと移民、原住民の助けを借りながら暮らし始めた。暮らしが軌道に乗ると彼らは魔法の知識を用いて乾燥地帯の中から水脈を探し出し、井戸を掘って街を築き始める。これがやがて都市国家へと発展していくのだが、この頃発展していく自分たちの成功体験が彼らに傲慢さをもたらし、移民当初手助けしてくれた原住民部族を「いつまでも発展しない原始民族」だとして差別迫害したり、虐殺行為を行って領土を奪うなどという蛮行も行ったと言われている。
その後、第六星暦737年ベラフディア王国を建国。その支配地域は残された遺跡から推測するに南ザナラーンから東ザナラーン、さらに西ザナラーンまでの広大なものであり、ザナラーンに散在する巨石文明は、このベラフディア王朝による建築物が多い。滅亡に至った理由は明らかにされていないが、一部には魔法により滅ぼされたのだと考える者もいる。
第六星暦964年、時の王が病床に臥せったことから、長らく王位継承を巡って争ってきた双子の王子ササウェフとササガンの対立が激化、内戦状態に突入する。翌年に王が崩御したが内乱は収まることなく、ついに第六星暦969年にそれぞれの王子が国を興し、ササウェフは「シラディハ」、ササガンが「ウルダハ」を名乗る都市国家を分立させベラフディアは消滅した。
ベラフディアの王族と関連遺跡
タタメフⅠ世(Tatamefu I)
第七霊災のダラガブ片落下後、東ザナラーンのドライボーン北部に出現した遺跡がある。この遺跡は「見えざる都」と呼ばれており、ベラフディア中期のタタメフI世の宮殿ではないかとされている。
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ララフトIII世(Lalafuto III)
今から700年前の王。王妃はメメト。ララフトIII世ある日姿を消してしまったという。そのためか、王族の墓であるカルン埋没寺院においてララフトIII世の名前が欠けている。
空いた玉座は妻である王妃メメトの物となったが、あまりにも唐突な失踪であったため暗殺説もささやかれメメト女王が疑われた。しかし、「ワインボードの謎」で語られた内容によれば、ララフトIII世は王位を捨ててまで恋人と駆け落ちをしたのだとされる。
メメト女王(Memeto)
先代王であるララフトIII世の王妃。王の失踪により王位を継いだ。カルン埋没寺院の最奥部の側道奥の部屋に名前が残る。
ララフトIV世(Lalafuto IV)
ベラフディア後期ハイブリッジの巨大な像のある一帯はこのララフトIV世の墓であるとされる。
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歴史や史跡の旅~Chronicle Encyclopaedia~