都市国家グリダニア(Gridania)
アルデナード小大陸の東部に広がる深い森ティノルカ。黒衣森とも呼ばれるその森を領有するエオルゼア三大都市国家のひとつ。主な産業としては林業と農業、木工業も盛んである。
古より精霊の加護を受け、目を疑うほど巨大に成長したノルティカの木々に囲まれたのどかな隠れ里のような街並みが広がっている。
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約2000年前には黒衣森は現在よりはるかに狭く、開けた平原部分が多くあった。南部の平原部分には古都アムダプールが存在し、環境エーテルを利用した白魔法が大きく発展した。しかし、1500年前に勃発した魔大戦の中でマハが送り込んだ刺客により都市部で第妖異ディアブロが召喚され甚大な被害を被った。またそれまでの戦乱によるエーテルの乱れから第六霊災が予見されるようになり、アムダプールの国民の大半は国を棄て北方ギラバニアへと逃れた。さらに環境エーテルの消耗を嫌った黒衣森の精霊がアムダプールを隠匿するように森を広げたことでその名残はほぼ失われた。
その頃、黒衣森の精霊の許しを得ていた主たる住民はイクサル族で、北方から移住してきた人間は精霊を恐れ、その目につかないように大木の根が作り出した地下空間に地下都市ゲルモラを作りひっそりと暮らしていた。ところが550年ほど前、イクサル族は精霊の許しなくその生息域を拡げようとしたため、森の精霊たちの怒りに触れ、呪いをかけられ黒衣森から大渓谷ゼルファトルへと追い払われてしまう。一方人間は地下都市ゲルモラで暮らすうち、精霊の力の影響か、稀に角をもった赤子が生まれるようになっていた。彼らは精霊と交信する能力を持っており、人々は彼らを介して精霊と交信を続けるうちに森への居住を許可され、ゲルモラの人々は地表へと進出。そこから発展して生まれたのがグリダニアである。
角を持つ角尊(つのみこと)は総じて若い姿を保ち、その寿命は通常の人間よりも遥かに長い。現在でも角尊が精霊の長たる大精霊の言葉を受け「精霊評議会」が決定事項を各所に伝達するという方式で政治が執り行われ、精霊評議会の議長であるカヌ・エ・センナが最高指導者になっている。カヌ・エ・センナは、有角の神童「角尊」を多数輩出してきた名門センナ家の長女である。
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ガレマール帝国によって滅亡させられた東の隣国アラミゴは、陸上交易が衰退する中で突然グリダニアに進攻。一時、東部森林に進出されてしまったことがあった。しかし、グリダニアの救援に答えたイシュガルドを始め連合軍の助けを得て、グリダニアはアラミゴを撃退した。エオルゼアではこれを「紅葉戦争」と呼んでいる。
その後、イルサバード大陸よりガレマール帝国が進攻。それによりアラミゴは陥落。グリダニアも最東端であるイーストエンド混交林を帝国に占領される事態となり、以降、長らく陸上における対帝国の最前線となっている。この際ガレマール帝国の侵略によって国を失ったアラミゴ人が難民として流れてきたがその受入を明確に拒絶。これを受けたグリダニアの民も、怪我をしたアラミゴ人の介抱を「森の精霊の試練」として断っている。そもそもアラミゴがグリダニアに侵攻したことで勃発した「紅葉戦争」ではグリダニアも決して少なくない犠牲者を出しており、アラミゴに関するグリダニア国民の感情から言えばアラミゴに抱く感情は決して良いものとは言えなかった。
また、グリダニアは第七霊災によっても森の各所に被害を受けており、西部森林では大きなダラガブ片が落ち、そのことにより森が荒廃、森の精霊により長らく隠されてきたアムダプールの遺跡が、精霊の力が弱まったことにより露出。現在、グリダニアの鬼哭隊により厳重に管理されている。