都市国家ウルダハ(Ul'dah)
エオルゼア三大都市国家の一つに数えられるザナラーン地方を領有する交易都市国家。
その国土のほとんどが荒れ地や砂漠なため「砂の都」とも呼ばれる。国費を投入した民間企業による鉱物資源の採掘・貿易を主たる産業としながらも商業、繊維業など手広く交易をおこなっており、エオルゼアの貨幣の8割がウルダハに集まると言われるほどの経済力を持つ。
国政は代々ララフェル・デューンフォーク族の王族による国王政が敷かれているが、商業の発展により財を成した商人たちが権力を持つようになり、現在は表向き女王ナナモを拝しながらも、国の実権は大富豪など街の顔役が占める砂蠍衆が差配している。
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ザナラーン地方は歴史的には古代アラグ帝国滅亡後、魔法都市マハ、マハの滅亡後はベラフディアが領有し、古代ベラフディア時代末期には双子の王子による権力争いにより、一時ウルダハとシラディハの二つの都市国家に分裂し、領有権を争った。
この兄弟の争いは国を二つに分けても収まらず、絶えず資源や水源の領有権を巡って小競り合いを繰り返していた。この両者の関係は荒れ地や砂漠の多いザナラーンにおいて最も価値の高いとされる巨大な水源をシラディハが発見、手に入れたことで最終局面を迎えることになる。
シラディハが手に入れた巨大な水源とその治水技術がどうしても欲しいウルダハ。両国の小競り合いは本格的な戦争へと発展していった。相手の物を奪うという明確な目的を持つウルダハの猛攻に防衛側のシラディハはじりじりと押されていった。シラディハはこの劣勢を押し返すため「死者を蘇らせ使役する」という禁断の魔術に手を伸ばした。この決断については詳しい文献が存在しない為、どのような経緯でこの魔術の使用に踏み切ったのかは明らかではないため何者かの関与があったのかどうかは明らかではない。しかし、切り札とも呼べるその禁術の使用によりシラディハは一時ウルダハを押し返すことに成功した。しかし、程なくしてシラディハはこの禁術の制御に失敗、暴走させてしまい、その結果自国民の半数をアンデッドにしてしまう大失態を犯す。これを機としたウルダハはアンデッドを駆逐する「聖戦」を大義名分にシラディハに総攻撃を加え、シラディハは滅亡。ウルダハは水源や治水技術を手に入れると同時にザナラーン全土を一国で領有することとなった。
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ウルダハが抱える問題としては「難民問題」と「蛮族問題」が上げられる。
イルサバード大陸よりエオルゼアに向けてガレマール帝国の侵略が始まり、武力を誇ったアラミゴが陥落、大量の戦災難民が発生した。難民はガレマール軍から逃れるため周辺の各国に流れ出たが、自国のことで精一杯の周辺国は軒並み難民の受け入れを拒否した。そんな中、拒否するでも受け入れるでもなく、態度を曖昧にしてきたのがウルダハだった。アラミゴの難民は大挙してウルダハに押し寄せ、救いの手を求めた。だが、ウルダハはその段になって漸く難民の王都への侵入を拒否。結果行き場をなくした難民たちの一部はザナラーン各地の目立たない地域に集落を作り暮らし始めたが、祖国を失った事で気力を失った大多数の難民はウルダハ王都の周りに複数の難民キャンプを作り、ただひたすらいつか誰かから施されるであろう救いの手に希望を抱きながらただひたすらその日をやり過ごして暮らしている。職もなく糧もない、犯罪を取り締まる者もない難民キャンプでは、物取りや人攫いが日常化。治安が著しく悪化しまさに無法地帯と呼ぶに相応しい状況になっている。
また古くからウルダハを悩ませてきたのがアマルジャ族による蛮族問題だ。アマルジャ族はルガディン族にも勝るとも劣らない肉体を持ち、無尽蔵なスタミナを持つと言われている種族だが、元々はウルダハの東方パガルザン草原で羊や蜥蜴を追って暮らす遊牧民族だ。彼らが信仰するイフリート信仰の神話によればザナラーン地方は焔神イフリートがその信徒たるアマルジャ族の為にその聖なる炎で焼き清めた聖なる土地とされている。その聖地をウルダハから奪還しようとザナラーンに軍勢を派兵している。
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