絶望の宙域:ウルティマトゥーレ
夜空の星屑でもまだ足りない程の星々の中にアーテリスとおなじように生物が存在し、文明が発達した星がないと考えることの方が不自然だ。事実、かつて他の星から希望を求めて竜星から飛来したミドガルズオルムがいたように、そのミドガルズオルムの故郷を侵略した惑星アルファトロンのオミクロンやオメガのように。
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生命の希望を求めた青い鳥たちは宇宙を飛び回り、幾つもの星の滅亡を目の当たりにし、そこに生きる者の絶望を収集し続けた。そして滅びの記憶によって「終焉を謳うもの」となり果てた青い鳥が、姉妹たちと共に構築した「絶望の巣」であり、ゾディアークの加護を失ったアーテリスに「終末の災厄」をもたらし続ける原因の宙域。
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その宙域がハイデリンになったヴェーネスにより遺された追跡魔法の座標をレポリット達が解析することで、月よりもはるかに遠い宇宙の果てに存在することが確認された。シャーレアンの哲学者議会が「既知領域の彼方、最果ての地」を意味する言葉からウルティマトゥーレと名付けた地。
本来、その空間に満たされた絶望の力により「生命活動を拒絶する領域」なためそこに踏み入る事は出来ないが、現在では想いを形にする花デュミナスの力によりかろうじて生命活動が可能な環境が作り出されている。