第一世界:レイクランド連邦
はるか昔、ノルヴラント全域はエルフが支配していた地域だったが、「国」という概念を持たないエルフは、次第に他種族の流入に押され、レイクランドへと追い込まれていった。レイクランドは大いなる「始まりの湖」の周囲に広がる雄大な湖水地方だ、古の時代より、エーテルの濃い土地とされ、先住民エルフ族の聖地とされてきた。その「始まりの湖」だけは死守せんと、エルフの諸部族が連立し、ひとりの王を立てて国を興した。エルフ族を統一してレイクランド連邦を創り上げた、初代国王トルスウィルは「光の戦士」と呼ばれる英雄だったという。ノルヴラントに限ってみても、「光の戦士」という名前は、歴史上に度々登場する。ラクサン城は、レイクランド連邦の王城として築城され、以後、レイクランド連邦はヒュム族と同盟を結び、聖地を守り抜いたという。ところが、かつての栄光を取り戻そうとしたエルフの守旧派が、「影の王」と呼ばれる者の下に集い、大きな騒乱を起こしラクサン城も戦火に見舞われ、ひどく傷ついたと言われている。光の戦士がこの「影の王」を倒したことで光の氾濫が引き起こされることとなった。
また、約100年前、突如レイクランドにクリスタルタワーがフードをかぶった男と共に出現した。彼は塔の周囲に集まってきたレイクランド連邦の難民や祖国を捨てたフッブート王国の人々と共にまちづくりを行い、その街はクリスタリウムと呼ばれるようになる。フードをかぶった男は人々の信頼を集め、やがて「水晶公」と呼ばれるようになった。クリスタリウムは「光の氾濫」をきっかけに現れるようになった罪喰い達に抵抗する最後の都市となっている。そのクリスタリウムに所属する衛兵団の拠点の多くは、かつて栄えた「レイクランド連邦」の建物を流用している。