死者の宮殿
南部森林のアッパーパスにあった地下都市国家「ゲルモラ」時代の遺跡。
第七霊災の際に空から大きな岩が落ちてきたために大地にぽっかりと大きな穴が空いた。その大穴は「イソム・ハーの穴蔵」と呼ばれているが、その穴の中からはゲルモラ時代の古銭(銅貨)や食器と思われる土器などが見つかっており、エレゼン・シェーダー族を主体としたゲルモラの民の住居跡だと考えられている。そしてさらにその遺跡の下から強力な結界が貼られた未知の宮殿がみつかった。そこはひとたび足を踏み入れれば、本来の力を発揮できなくなってしまい、幻惑魔法によって入る度に構造が変化したように感じられる不思議な宮殿で、内部で死霊が目撃されたことから「死者の宮殿」と呼ばれるようになった。
ゲルモラとはグリダニアの前身とされる地下都市国家で都市国家グリダニアの祖先が、精霊を恐れ地下の穴蔵に隠れ住んでいた時代の事を指す。彼らが長く地下で暮らすうち、彼らの中に稀に角を持った者が生まれてくるようになったのだという。その角を持った者は精霊の声を聞き、声を届けることが出来たらしく、そこから長い年月をかけて対話を成功させ、森精霊からに住まうことを許されたのだという。
またゲルモラ期後期には精霊から命を受けた絶対王ガルヴァンスが、精霊の許しなく領土を広げようとしたイクサル族を森から放逐したといわれており、その後イクサル領を引き継ぐ形でグリダニアの建国が始まったという。タムタラの墓所の第二層には絶対王ガルヴァンスの墓があり、絶対王ガルヴァンスを始めとしたメナ家の墓所、イニク家の墓所などイクサル族を森から駆逐するのに貢献した英雄たちが葬られているのだが、その力を利用しようとした月の衛星ダラガブを信奉する「最後の群民」の教徒が、古代の英雄絶対王ガルヴァンスを醜悪な妖異の姿に変えてしまったのだという。