新生編②~
21.――ある農夫から聞いた噂
取っておきの酒盛り場。常に水しぶきが舞い、太陽が照っても涼しいらしい。
22.――酒場で耳にした噂
元海賊は酒が入れば喧嘩を始める。ランプの上に登って高みの見物を決め込むのがいい。
23.――ある商人から聞いた噂
雨宿りのために駆け込んだ建物に、蛮族がやって来た。慌てて屋根の上に登って、逃げ道を探したらしい。
24.――ある女性から聞いた噂
椅子に腰を下ろした客から注がれる視線は、照りつける太陽よりも熱いとのこと。
25.――ある傭兵から聞いた噂
雨天時は見通しが悪くなる。だから、海からの脅威を警戒するには、高所から見張るのが一番だ。
26.――ある醸造職人から聞いた噂
酒樽を積んだ船は、悠然と出港する。見送る人々は、美しき女神に祈りを捧げていた。
27.――ある灯台守から聞いた噂
散乱する漂着物、忍び寄る恐ろしき気配。あんなところは、夜に行くべきではない。
28.――酒場で耳にした噂話
防衛拠点は、敵を警戒するため見晴らしがいいらしい。だが、入り込む勇気はない。
29.――酒場で耳にした噂話
大事な備品を無くしたとき、天幕によじ登って探した。意外と潰れないものだ。
30.――酒場で耳にした噂話
湯あたりしたら、風に当たって涼むといい。そこから見える景色も風情があって最高だ。
31.――ある博物学者から聞いた噂
勇壮なる大いなる存在に思いを馳せるには、そのよく晴れた日に先端に登るべし。
32.――酒場で耳にした噂話
魔貝に追われて、よじ登って一夜を明かした。降りるときは、かなり勇気がいった。
33.――ある冒険者から聞いた噂
空に浮かぶ遺跡は忘れがたいほど神秘的。輝くクリスタルの光は、地上に光る星のよう。
34.――酒場で耳にした噂話
輸送路を脅かす存在を警戒するには、壁の上の茂みに隠れて見張るといい。
35.――ある兵士から聞いた噂
白昼堂々と行われた敵拠点への強襲作戦。溶鉱炉に登って、敵兵をコケにしたらしい。
36.――ある冒険者から聞いた噂
人嫌いの変わり者は、終始不在。勝手に座り込んで、休んでもバレはしない。
37.――酒場で耳にした噂話
去りゆく者を見送りながら、勇壮な水車が回る姿を見るのはオツなものだ。
38.――ある衛士から聞いた噂
技を盗めと言われたため、特等席で見物しようとしたが、馬鹿げたことは止めろと怒鳴られた。
39.――ある衛士から聞いた噂
姿を消した部下を見つけるのは簡単。切り株よりも上から見下ろせばいいだけだから。
40.――ある冒険者から聞いた噂
妖異に追われ、気付いた時には大樹の根の上にいたらしい。振り返ると、窓からは不気味な光が漏れていた。
41.――ある幻術士から聞いた噂
天気の良い日には、精霊の声に耳を傾けるため森に向かう。大いなる古木を見下ろす場所に。
42.――ある幻術士から聞いた噂
水と光が織りなす幻想的な橋は、人と森の精霊を繋ぐ融和の証と考えられている。
43.――ある博物学者が見た景色
種族違えども、産まれ行く命を守らんとする意志は同じ。その光に未来を見た。
44.――ある酔客から聞いた噂
深酒をした翌日、豪雨にさらされた場所で目覚めた。どうやってたどり着いたのかは覚えていない。
45.――酒場で耳にした噂話
施設を放棄した連中は、まさかあんな使われ方をされるとは思わなかっただろう。
46.――ある幻術士から聞いた噂
淡い光に包まれた聖なる森の一角。霧に包まれると、さらに神秘的な雰囲気となる。
47.――ある猟師から聞いた噂
地元こそが最高の景色。煤を除去しているときに見る、集落は心暖まるものがある。
48.――ある哨兵から聞いた噂
切り出され、打ち込まれた木の上に立ち、怒りに震える。森の現状を現す光景らしい。
49.――ある衛士から聞いた噂
天を衝く三日月型の異物。その異質な存在感には、ただただ圧倒されるばかりだ。
50.――ある山師から聞いた噂
心臓が強いと自負するなら、限界まで先へ進むといい。突き出した根の先っぽまで。
51.――ある兵士から聞いた噂
強行偵察中、高所から望む敵補給基地は、沈みゆく陽光に照らされ不気味に光っていた。
52.――酒場で耳にした噂話
金持ちの家の上で、大金持ちのまねごとを。これで金運が増せばいいのだが。
53.――ある鉄道員から聞いた噂
設備の保守点検は辛い。夜半までかかり、高所から施設を点検することもある。
54.――酒場で耳にした噂話
仕事も酒を飲む金もないときは、ぼーっとするしかない。布の上で、荒野を眺めながら。
55.――酒場で耳にした噂話
絶景を見たと自慢したいなら、クリスタルの上から辺りを一望するといいだろう。
56.――ある採掘師から聞いた噂
寂れた場所で狙うのは一攫千金。柵の上に登り、日が高いうちに試掘場所を探すらしい。
57.――ある聖職者から聞いた噂
来世の利益を得たいなら、静かに祈るといい。豪雨のような懺悔の涙が、魂を救うとのこと。
58.――ある聖職者から聞いた噂
現世の利益を得たいなら、盛大に祈るといい。霧中に彷徨う魂は、喜捨によって救われるそうだ。
59.――ある兵士から聞いた噂
荒野の風は岩をも削る。風化した柱状の岩の上で、ひたすらに敵陣を監視するらしい。
60.――ある採掘師から聞いた噂
強烈な日射しと廃熱にやられヘタばりそうだが、古代アラグの遺跡は宝の山だ。
61.――酒場で耳にした噂話
当時の構造を調べるには、傾いた遺構の上に登って確認するのが手っ取り早い。
62.――ある兵士から聞いた噂
熱波如きで訓練を休むのは愚か者。真の漢は、気合で乗り越え、肉体を鍛え続ける。その姿こそ絶景。
63.――ある兵士から聞いた噂
見張りの敵は己の眠気。眠くなったらどうするか。旗先に立ってビシッと敬礼、この度胸試しで眠気を覚ます。
64.――ある兵士から聞いた噂
落とし格子の整備には時間がかかる。晴れていれば眺めはいいが、落っこちたら一大事だ。
65.――ある作業員から聞いた噂
青い霧は、未だに慣れない。霧が晴れたら作業をサボって、高所から渓谷を一望する方が好きだ。
66.――ある兵士から聞いた噂
厚い雲が覆っていても、ダラガブの爪はよく目立つ。哨戒任務でよく訪れる場所らしい。
67.――ある冒険者から聞いた噂
不気味な連中に捕まりかけたことがある。霧に紛れ逃げ出して、崩れた柱を伝って脱出したらしい。
68.――ある技師から聞いた噂
整備作業は、日暮れまでに終える必要がある。周辺の景色など、見ているヒマはない。
69.――酒場で耳にした噂話
滑って落ちて、ひっかかった。九死一生とは、まさにこの事を言うのだろう。
70.――ある騎兵から聞いた噂
その骸を見ると、どんなに寒い日でも、バリスタがドラゴンを貫いた瞬間を思い出し、熱くなる。
71.――ある騎兵から聞いた噂
蒼天に浮かぶ故郷を見て、決意を新たにする。厳しさを増す戦いに備えるために。
72.――ある騎兵から聞いた噂
近づけば見上げるほどの巨石も、そこに行けば、全体像を見下ろすことができるらしい。
73.――ある騎兵から聞いた噂
聖なる石の前に立つと、天よりの視線を感じる。きっと、身が引き締まる思いをするだろう。
74.――ある調査員から聞いた噂
西の端で思うのは、西方に残された人々のことばかり。陽光でも凍った涙は溶けはしない。
75.――ある騎兵から聞いた噂
雪降ろしは重労働だが、見晴らしだけは抜群だ。屋根を白から緑に変える日々が続く。
76.――酒場で耳にした噂話
スチールヴィジルの状況が知りたいなら、足下に気をつけながら様子を覗うべきだ。
77.――ある脱走兵から聞いた噂
基地の内側には、発着場がある。物資が運び出されるのを見送る日々だった。
78.――ある冒険者から聞いた噂
木々までもがクリスタルと化した地から、天を衝くクリスタルの柱が見えるらしい。
79.――ある冒険者から聞いた噂
大規模な結晶化現象がもたらしたのは、一面の青。クリスタルの上より一望できる。
80.――酒場で耳にした噂話
「アグリウス」は一見の価値があるが湖畔は危険。じっくり眺めたいなら、木登りを勧める。
探検手帳の旅~Exploration Note Encyclopedia~