新生編②~
取っておきの酒盛り場。常に水しぶきが舞い、太陽が照っても涼しいらしい。
元海賊は酒が入れば喧嘩を始める。ランプの上に登って高みの見物を決め込むのがいい。
雨宿りのために駆け込んだ建物に、蛮族がやって来た。慌てて屋根の上に登って、逃げ道を探したらしい。
椅子に腰を下ろした客から注がれる視線は、照りつける太陽よりも熱いとのこと。
雨天時は見通しが悪くなる。だから、海からの脅威を警戒するには、高所から見張るのが一番だ。
酒樽を積んだ船は、悠然と出港する。見送る人々は、美しき女神に祈りを捧げていた。
散乱する漂着物、忍び寄る恐ろしき気配。あんなところは、夜に行くべきではない。
防衛拠点は、敵を警戒するため見晴らしがいいらしい。だが、入り込む勇気はない。
大事な備品を無くしたとき、天幕によじ登って探した。意外と潰れないものだ。
湯あたりしたら、風に当たって涼むといい。そこから見える景色も風情があって最高だ。
勇壮なる大いなる存在に思いを馳せるには、そのよく晴れた日に先端に登るべし。
魔貝に追われて、よじ登って一夜を明かした。降りるときは、かなり勇気がいった。
空に浮かぶ遺跡は忘れがたいほど神秘的。輝くクリスタルの光は、地上に光る星のよう。
輸送路を脅かす存在を警戒するには、壁の上の茂みに隠れて見張るといい。
白昼堂々と行われた敵拠点への強襲作戦。溶鉱炉に登って、敵兵をコケにしたらしい。
人嫌いの変わり者は、終始不在。勝手に座り込んで、休んでもバレはしない。
去りゆく者を見送りながら、勇壮な水車が回る姿を見るのはオツなものだ。
技を盗めと言われたため、特等席で見物しようとしたが、馬鹿げたことは止めろと怒鳴られた。
姿を消した部下を見つけるのは簡単。切り株よりも上から見下ろせばいいだけだから。
妖異に追われ、気付いた時には大樹の根の上にいたらしい。振り返ると、窓からは不気味な光が漏れていた。
天気の良い日には、精霊の声に耳を傾けるため森に向かう。大いなる古木を見下ろす場所に。
水と光が織りなす幻想的な橋は、人と森の精霊を繋ぐ融和の証と考えられている。
種族違えども、産まれ行く命を守らんとする意志は同じ。その光に未来を見た。
深酒をした翌日、豪雨にさらされた場所で目覚めた。どうやってたどり着いたのかは覚えていない。
施設を放棄した連中は、まさかあんな使われ方をされるとは思わなかっただろう。
淡い光に包まれた聖なる森の一角。霧に包まれると、さらに神秘的な雰囲気となる。
地元こそが最高の景色。煤を除去しているときに見る、集落は心暖まるものがある。
切り出され、打ち込まれた木の上に立ち、怒りに震える。森の現状を現す光景らしい。
天を衝く三日月型の異物。その異質な存在感には、ただただ圧倒されるばかりだ。
心臓が強いと自負するなら、限界まで先へ進むといい。突き出した根の先っぽまで。
強行偵察中、高所から望む敵補給基地は、沈みゆく陽光に照らされ不気味に光っていた。
金持ちの家の上で、大金持ちのまねごとを。これで金運が増せばいいのだが。
設備の保守点検は辛い。夜半までかかり、高所から施設を点検することもある。
仕事も酒を飲む金もないときは、ぼーっとするしかない。布の上で、荒野を眺めながら。
絶景を見たと自慢したいなら、クリスタルの上から辺りを一望するといいだろう。
寂れた場所で狙うのは一攫千金。柵の上に登り、日が高いうちに試掘場所を探すらしい。
来世の利益を得たいなら、静かに祈るといい。豪雨のような懺悔の涙が、魂を救うとのこと。
現世の利益を得たいなら、盛大に祈るといい。霧中に彷徨う魂は、喜捨によって救われるそうだ。
荒野の風は岩をも削る。風化した柱状の岩の上で、ひたすらに敵陣を監視するらしい。
強烈な日射しと廃熱にやられヘタばりそうだが、古代アラグの遺跡は宝の山だ。
当時の構造を調べるには、傾いた遺構の上に登って確認するのが手っ取り早い。
熱波如きで訓練を休むのは愚か者。真の漢は、気合で乗り越え、肉体を鍛え続ける。その姿こそ絶景。
見張りの敵は己の眠気。眠くなったらどうするか。旗先に立ってビシッと敬礼、この度胸試しで眠気を覚ます。
落とし格子の整備には時間がかかる。晴れていれば眺めはいいが、落っこちたら一大事だ。
青い霧は、未だに慣れない。霧が晴れたら作業をサボって、高所から渓谷を一望する方が好きだ。
厚い雲が覆っていても、ダラガブの爪はよく目立つ。哨戒任務でよく訪れる場所らしい。
不気味な連中に捕まりかけたことがある。霧に紛れ逃げ出して、崩れた柱を伝って脱出したらしい。
整備作業は、日暮れまでに終える必要がある。周辺の景色など、見ているヒマはない。
滑って落ちて、ひっかかった。九死一生とは、まさにこの事を言うのだろう。
その骸を見ると、どんなに寒い日でも、バリスタがドラゴンを貫いた瞬間を思い出し、熱くなる。
蒼天に浮かぶ故郷を見て、決意を新たにする。厳しさを増す戦いに備えるために。
近づけば見上げるほどの巨石も、そこに行けば、全体像を見下ろすことができるらしい。
聖なる石の前に立つと、天よりの視線を感じる。きっと、身が引き締まる思いをするだろう。
西の端で思うのは、西方に残された人々のことばかり。陽光でも凍った涙は溶けはしない。
雪降ろしは重労働だが、見晴らしだけは抜群だ。屋根を白から緑に変える日々が続く。
スチールヴィジルの状況が知りたいなら、足下に気をつけながら様子を覗うべきだ。
基地の内側には、発着場がある。物資が運び出されるのを見送る日々だった。
木々までもがクリスタルと化した地から、天を衝くクリスタルの柱が見えるらしい。
大規模な結晶化現象がもたらしたのは、一面の青。クリスタルの上より一望できる。
「アグリウス」は一見の価値があるが湖畔は危険。じっくり眺めたいなら、木登りを勧める。