リムレーンの架け橋(創)
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数年に一度、ラノシア一帯が深い夜霧に包まれることがある。その夜霧に包まれた夜が明けて、空が快晴になった朝に限り、リムサ・ロミンサの内海であるロータノ海から立ち上がった虹が外洋に向かって架け橋のように現れる事があるという。虹の両端が海に続くこの極めて稀な気象現象は内海と外洋を繋ぐその形状から「リムレーンの架け橋」と呼ばれ海の男の間では航海の無事を暗示する吉兆とされていると共に、出会えること自体が困難なその虹のふもとでキスをしたカップルはどんな困難な事にも負けない強い絆で結ばれるのだとリムサ・ロミンサの若者の間で言い伝えられている。