ラクサン城と影の王
かつて、他種族によりレイクランドに追いやられたエルフ族は最後に残った聖地を死守せんとエルフ諸部族が連立し力を合わせることを決め、ひとりの王を立てて国を興すこととなった。それこそがレイクランド連邦だった。レイクランド連邦は友好的であったヒュム族と同盟を結び、聖地を守り抜いたという。
そのレイクランド連邦の居城こそがラクサン城である。
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ところが、今から100年ほど昔、「光の氾濫」の直前に、かつてノルヴラントを我がものとしたエルフ族の栄光を取り戻そうと考えたエルフの過激な保守派が現れた。その過激な保守派を率いたのが「影の王」である。保守派は「影の王」の下に集いノルヴラント全域に大きな騒乱を捲き起こした。
しかし影の王の目的はエルフ族の復権ではなかった。影の王を唆し、裏で暗躍していたのはおなじみのアシエンであった。第一世界の対となる第十三世界で「闇の氾濫」が起きたことで第一世界でも対となる「光の氾濫」が起き、統合する価値のない虚無の世界になってしまう、それを防ぐため光の戦士を集め光の増大を制御すると影の王に説いた。しかしアシエンの目的は「光の氾濫」を防ぐことにはない。望むタイミングで次元圧壊させるためのトリガーを握ることが目的であった。「光の戦士」は目論見通り影の王を倒し「光の氾濫」はなされる事となる。ラクサン城はその「影の王」が、最期の戦いに身を投じた場所としても有名であるが、その際ラクサン城も激しい戦火に見舞われ、ひどく傷ついたと言われている。なお、ラクサンとはレイクランドを示す古エルフ語である。
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