ユヅカ代官屋敷
現在ガレマール帝国軍が拠点を設置している無二江の中州には、かつて中州いっぱいに広がる街があったのだという。その街を代官として治めていたのが西岸部に屋敷を構えるユヅカ家であった。ユヅカ家は砲術の名門として広く知られていて、ガレマール帝国軍が侵略の手を伸ばした際にも鉄砲衆を率いて、勇敢に戦ったと記録される。その後ドマが降伏、ガレマール帝国の属領となった後もユヅカ家はこの地を守り続け、ドマが反乱を起こした際にも反乱軍として戦った。しかし、その戦いでドマは敗北。ユヅカ家も屋敷を焼き討ちされ廃墟となった。反乱に参加したユヅカ家はお家を取り潰され領地は帝国軍に召し上げられた。治めていた中洲の街はガレマール帝国軍の拠点建設の為、住民は立ち退きを余儀なくされ、街は取り壊された。ガレマール帝国の属州となってしばらくして、戦火を逃れるために山奥へと逃げていたナマズオ族は戦いがおさまったのを見計らって下山。廃墟となったユヅカ代官屋敷に住み着くようになったのだという。
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