モーグリ族
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エオルゼアでも希少な種族で、黒衣森やドラヴァニア雲海に生息する。50cm~80cmほどの体長で、背中に小さな翼を持ち、フワフワと浮遊するようにして移動する。全身を乳白色の柔らかい毛に包まれ、頭から先にポンポンのついた触角が生えている。高度な隠蔽魔法を用いて普段から姿を隠しており「特
に素質のある人」以外はモーグ
リを視認する事ができない。これは体質などではなくあくまでアクティブな魔法なので、警戒する必要が無い相手には普通に姿を現したまま接する。時折、これを悪用して他人の酒を飲み干すなど悪戯をすることもある。名前が「K」ではじまるものはオスであり、名前が「P」ではじまるものはメスとなる。
モーグリ族と人々との交流の歴史は長く、地下都市「ゲルモラ」時代に遡る。当初はゲルモラの民が精霊の許可なく森の恵みを糧とした生活を送っていたため「森を荒らし、精霊を怒らせるやっかい者」と捉えられていた。そのため必ずしも良い関係とは言いがたかったが、ゲルモラの民が、精霊との対話を成功させ、森への居住を許されてから、モーグリ族と人々との関係は好転した。今では精霊と人々とを繋ぐ仲介者として、モーグリ族は我らの良き隣人となっている。
モーグリ族に伝わる神話によれば、神々の時代、彼らは天界に住んでいたという。しかし、一杯のブドウ酒に端を発した「神さまの乱痴気騒ぎ」と呼ばれる天界を揺るがす大戦争が勃発。神々の争いで被害を受けたモーグリ族の王、モグル・モグXII世は一族を率いて下界へ移住することを決意した。だが、天界は空高くにあったため、モーグリ族の翼だけでは安全に降りることはできない。そこでモグル・モグXII世は長い糸を垂らし、その端を掴んで支えると、一族の者を順番に下界へと降ろしていった。かくして糸を掴んで支える王自身を除いたモーグリ族は安全な地上に逃れることができた。
以来、モーグリ族は王を戴かず、ただひたすらに最後の王、モグル・モグXII世の復活と帰還を待っているという。
種族・民族図鑑~Ethnic Encyclopedia~