ハヌハヌ族
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コザマル・カの下流域に住まう民でアバラシア雲海に住むバヌバヌ族と身体的特徴がよく似ており、ほぼ同じと言えるが、バヌバヌ族よりも色鮮やかな羽をしていることが特徴。換羽期には大量の羽根が抜けるらしいが、古い羽根が残ってしまうと美しさを損なうし、病気になってしまう場合もあるため、周辺に生息する昆虫型魔物の甲殻を
利用した櫛で丁寧に梳く必要がある。主たる食料は葦と魚。葦は金渦水田で栽培されており、魚は竿網桟橋で釣りによる漁が行われている。特に葦で作った「葦団子」はめでたい日に配られる特別なごちそうなのだそうだ。
バヌバヌ族がビスマルクを信仰しているのに対し、ハヌハヌ族は「ケーツハリー」と呼ばれる鳥型の豊穣の神を信仰していて、ハヌハヌ族に伝わる伝承によれば、ケーツハリーはその昔、別の大陸で暮らしていたハヌハヌ族をトラル大陸まで運んできた存在なのだという。コザマル・カの地来た当時、ここには危険な魔物がたくさん生息しており、多くのハヌハヌ族が食べられてしまった。ハヌハヌ族が困り果てていると、どこからともなく大きな鳥の鳴き声が聞こえ、それと同時に光り輝く木があった。その木(コザヌアの木)の樹皮を燃やしてお香にすることで匂いにより魔物が近寄らなくなり、退けることができたという伝説が残されている。ハヌハヌ族はコザヌア・キーと呼ばれる場所にはケーツハリーの像を建て、祀っていたが、連王グルージャジャが魔物を討伐する際に誤って破壊されてしまった。ケーツハリー像を再建するにあたり理王がより頑丈な組み上げ方を考案し、その方法によって修繕された。そのときのグルージャジャの提案・約束により勇連隊の装備の意匠として使うようになったのだという。
因みに現在でも出征前には勇連隊の装備にもお香を焚いて、その臭いを付けるのはこの神話の端を発しており、そのことで魔を遠ざけ、無事を祈るという風習が残っている。
種族・民族図鑑~Ethnic Encyclopedia~