ハウケタ御用邸
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「ハウケタ」とは古語で「黙して語れ」という意味であり、精霊との言葉に寄らない対話の場であることを示す。
元々はグリダニアの最高指導者である幻術皇が代々利用してきた御用邸だったが、現幻術皇カヌ・エ・センナから数えて2代前の幻術皇が贅沢が過ぎるという理由で民間へと払下げ、グリダニアの名門家ダルタンクール家が買い取った。当時、ダルタンクール家の当主はアマンディヌという妙齢の女性で、その美貌はグリダニアの社交界で知らないものがいない程であったという。アマンディヌは自身の美貌に自信と誇りを持っており、男性を手玉に取り、社交界で華々しく活躍していたという。
しかし第七霊災の折、アマンディヌはたまたま居合わせた建物の崩壊により顔面に深い傷を負い、それ以来、屋敷に引き籠り人前に姿を現さなくなってしまった。
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引き籠もったアマンディヌはかつての美貌を取り戻すため世界中からありとあらゆる治療法を募り、薬を取り寄せたが顔面の醜い傷跡は消えることはなかった。そして彼女は一線を超える。ついに、美貌を取り戻したい一心でヴォイドの妖異と契約してしまったのだ。アマンディヌは妖異に言われるがままに、近隣の村から若い女性を次々と
攫い、屋敷の地下で拷問の上殺害。若さや回復力を奪うという妖異の言葉に従いその生き血を啜り、骨を砕いては服用し、四肢の肉を喰らった。そんな残虐な行為を繰り返すうち、アマンディヌの人としての精神は完全に崩壊し失われ、自らも妖異に魂を啄まれ、妖異と化してしまった。
その頃、周辺の村々から若い女性の失踪したと度重なる通報を受けていた鬼哭隊は照査を開始。ダルタンクール家に疑いを持ったことにより事件が発覚、この凄惨な事実が明るみに出る事となった。
今でも屋敷の地下には使用された拷問具が放置され、床に染み付いた血痕や乾燥した肉片などが生々しく残っている。