ノフィカの井戸
スコーピオン交易所の北東、西ザナラーンの金槌台地とホライズンエッジの間を分断する渓谷で実際に井戸が掘られているわけではない。乾燥地帯であるザナラーンにしては珍しく、自然に地下水が湧いて川となり海に注いでいる場所で、ウルダハの貴重な水源地となっている。荒地の多いザナラーンにおいて水源地は何物にも代えがたいほど貴重な存在であり、過去には対立した双子の王子がそれぞれの国を建てて水源地を巡り争い多くの犠牲を生んだ歴史もあるほどだ。そのためウルダハの人々は荒地に湧く奇跡のような貴重な水に感謝し、この渓谷に豊穣の女神ノフィカの名前を付け親しまれている。水源の周りには魔獣や魔物も集まりやすいが、大切な水源を守る治水管理のため、渓谷の絶壁にはホライズンエッジ地区、金槌台地地区それぞれから川辺へ降りる木製の階段が設置されている。またウルダハには将来的にこの地を含めた金槌台地一帯を開墾して高級住宅地とする計画もあるようだ。
歴史や史跡の旅~Chronicle Encyclopaedia~