ニュンクレフの方舟
ニュンクレフとはルガディン族の大柄な男性で十二賢者の一人とされ、都市国家シャーレアンの建国者となった人物である。占星術により第六霊災による大洪水の到来を察知したニュンクレフは、巨大な木造船を建造し仲間の船乗りを率いてエオルゼアへと救援に向かった。そして洋上で漂流者を引き上げて救い出したニュンクレフであったが、その箱舟に巨大な津波が迫ってきた。ニュンクレフは津波から逃れるために一か八か魔法により巨船ごと強制転移するという荒業を行った。見事転移魔法が発動し、船は岩山の頂上に辿り着いた。ニュンクレフは転移先を自らの故郷だと考えていたらしく「ここが我が故郷ヨーンだ」と周りの者にいったらしいが、翌日陽が昇ってみるとそれが誤りであり、巨船が辿り着いた先はギラバニア地方の山の上であることが判明した。それ以来、いまだに箱船の残るこの地はマウント・ヨーンと呼ばれるようになったという。
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ギラバニアにたどり着いた一行であったが、当時アバラシア山脈には、彼ら以外にも方々から大洪水から逃れてきた難民が集まっていた。やがて山岳地帯のわずかな恵みを力づくで奪い合う血みどろの争いが起こってしまう。
この惨状を見たニュンクレフは嘆き悲しみ、大雨が一段落すると一団を率いてその地を脱出し、低地ドラヴァニアへと逃れてそこで船を作り、荒れる海を渡って北洋へと帰還する。
ニュンクレフたちが築いた新たな集落はやがて発展し、これが後のシャーレアンの原型となった。