ソーイングの石窟
建国以来、海とは切っても切れない関係にあるリムサ・ロミンサ。その近海は岩礁が多い上に潮の流れが速い。ベテランの航海士でも気を抜くと座礁してしまうような難所となっている。そのため、昔から船の大小を問わず、数多の船が海の藻屑となり、散って逝った。
海の男は喧嘩っ早く、港町では船乗り同士の揉め事が絶えないが、そのくせ何故か同じ海に挑む者を皆心の中では兄弟のように思っているものらしい。
海賊レース「トライデント」に勝った海賊が提督の座に就くことになっている海賊国家であるリムサ・ロミンサ。かつての提督もまた海の男だった。藻屑となった兄弟たちを弔う慰霊の地として、祈りを捧げられる祠を作り、沈没船の甲板に刻まれていた言葉を石碑に記し、ここへ祀ったのだという。
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I am the waves that bear, I am the wind that guide.
私は支える波であり、私は導く風である
I am the evening stars, I am the morning sky.
私は夜の星であり、私は朝の空である
I am born of the sea, and there shall I die.
私は海で生を受け、そして、海で死に向かう