シタデル・ボズヤ蒸発事変
時は第六星暦。
古代アラグ帝国の技術研究により、ガレマール帝国は月の衛星「ダラガブ」に関する古文書を発見、それにより、衛星「ダラガブ」が古代アラグ帝国が作った人工の装置であることが判明し、ガレマール帝国皇帝は、この力を蛮族を滅ぼす切り札に利用しようと目論み伝説の古代魔法「メテオ」にちなんだ「メテオ計劃」を発動する。筆頭技術者ミド・ガーロンドをして、新型兵器の開発計画である「メテオ計劃」の総責任者たらしめ研究を進めさせた。ミド・ガーランドは雷波塔と「ダラガブ」をつなぐにあたって、「ダラガブ」の大規模なエネルギーの集積とその変換の方法を確立していた、はずだった。結局、想定を超えるエネルギーに対応しきれず失敗。都市ひとつが、跡形もなく消えた。アラグの古文書も交信雷波塔も、実験施設ごと文字どおり「消滅」した。それは火薬や魔法によるものではなく、超高熱の熱線が降り注いだようだったという。一瞬でシタデル・ボズヤは炎上、溶解し、数万の住民と駐留していた帝国兵は共に蒸発、死体のひとつも残らなかったという。この事件により計劃は中止、凍結された。
その後、ネール・ヴァン・ダーナスにより計劃が再始動され、人も街も蒸発こそしなかったが世界中に被害が及んだ第七霊災が引き起こされることとなった。
後に責任者のミド・ナン・ガーロンドは実験を通じてダラガブから送られてくるエネルギーに触れていたが、そのエネルギーをダラガブに封じられているバハムートが操作することによりバハムートのテンパードとなっていたことが息子のシドにより明らかにされた。