サラオスの亡骸
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高地ラノシア西部にある巨大なシーサーペントの化石である。岩山から突き出た巨大な化石は、それが神話に出てくるシーサペントの化石であることに一定の説得力を持たせている。
創世記神話によれば、かつて惑星ハイデリンができたときこの惑星は「水のない惑星」であった。水がないなら航海はできない。そのことを嘆いた航海の女神リムレーンは「ペリュコス」と「サラオス」という2体のシーサーペントを創り出し、水を吐き出させて、この星を水で溢れさせたのだという。世界が水で満たされた後、リムレーンはシーサーペントたちの処分を考えたが、殺してしまうのは忍びない。だが中途半端な処分では悪人に悪用されないとも限らない。リムレーンは考えた末に、常に動き回り、いつどこにあるのか分からない彷徨う島「シールロック」にこの2匹のシーサーペントを封印することにしたのだと伝わっている。
因みにここでいう「シールロック」とは現在シールロックと呼ばれている「動く島」とは全くの別物である。現在の「動く島」は第三星暦期に古代アラグ帝国が造り上げた物であり、「動く島」を造ったアラグ帝国の研究者が神話上の「彷徨える島」になぞらえて「シールロック」と名付けたのだという。
また、サラオスが封印されたのは伝説の彷徨える島「シールロック」であり高地ラノシアではない為、この地の化石はサラオスのものではないことは明らかである。実際の所はこの化石を見つけた人々が、これだけ大きなシーサーペントの化石なので伝説のシーサーペント、サラオスのものに違いないという思い込みで名付けられたのだという。